サッカー本田圭佑のそっくりさん芸人、じゅんいちダビッドソン(44)が、5月10日に東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で新ネタライブ「footballfriday」を開く。単独ライブは1年9カ月ぶり。その間にロシアワールドカップ(W杯)、本田の日本代表引退があった。

じゅんいちは「もちろん本田選手ネタの新作もありますが、それだけでなくサッカーネタを思い切りやります。古典にサッカーを絡ませたサッカー落語とかにも挑戦しようと思っています」。

15年にピン芸人日本一を決定するR-1ぐらんぷりに優勝。本田ネタを進化させながら、着実に足元を固めてきた。「僕のライブにはサッカー好きの人も、お笑い好きの人も来てくれています。サッカーに興味のない人にも、楽しいサッカーやJリーグの見方をプレゼンテーションできれば」と話している。

本家・本田圭佑は昨年のロシアW杯限りで日本代表を引退。今季はオーストラリアのメルボルン・ビクトリーでプレーしている。「1月に休みを取って、メルボルンに行ってきました。忙しい方ですけど、ちょっとだけ本田選手と会ってきました。試合にも招待してもらいましたけど、けがで欠場していて、まるで知らない外国人同士の試合を見てきました」と笑う。

R-1優勝後の4年間を振り返って「直後はボーンと忙しくなりましたけど、大ブレークする人に比べると波の高さはそれほどじゃなかった。いい感じでほのぼのと続いています」。それでも、昨年の初め頃には危機感を感じていた。本家の本田がハリルジャパンに、なかなか招集されずにW杯ロシア大会出場を逃すのではと言われた。「監督が西野さんに替わった時、ちょっとホッとしました」。

本田ネタをやることでサッカー界とのつながりも増えた。「日本代表の手倉森誠コーチ(現V・ファーレン長崎監督)からは『じゅんいち君もサッカー界の人だね』って言われました(笑)。サッカーにもだいぶ、詳しくなったので本田プラスアルファでフットボールネタを作ってみようと思います」と話した。

日本代表を引退した“本家”は、指導者、実業家への道も歩み始めている。「“僕の本田”は体力の限界がないので引退させません。60歳くらいまでやらせるつもりです。本田選手はビジネスもやっているので、たとえ選手を引退してもネタにはしたいと思います。それと並行して、本田選手が入っていないネタを模索していきます」。

本田ネタはものまねというより“じゅんいちの本田キャラ”を確立させることだった。「平成という時代は、最初のほうは漫才コンビを組んで解散したりしながら、本田選手の成長を待っている時代だった。段々、僕に似てきてくれました(笑い)。最後の4、5年は本当に大きな転機になりました。新時代はものまねキャラをやりながらも、だんだんと本田選手から離れていくことになるんでしょうね」。

W杯ロシア大会後に誕生した森保ジャパンについては「最初の2、3試合はメチャメチャ強かった。準優勝だったアジア杯は、中島(翔哉)の代わりに呼んだ乾(貴士)を、もっとポジティブに使ってほしかった。でも、アジア杯を勝つより、負けておいて徐々に上がっていくほうが、カタールのW杯に向けてはいいと思いますね」と話している。