都内老舗ホテルの創業者一族に生まれたお嬢様、女優小林千花（23）が、今月２日に女優デビューした。東京・新国立劇場の舞台「MOTHER　マザー　～特攻の母　島濱トメ物語～」に出演し、来月2日には愛知・豊田公演を控える。

小林は、特攻隊員に思いを寄せる娘役で、「声を出さずに思いを表現する演技に苦労しました」と振り返る。宝塚歌劇現役男役の姉からは「息づかいの音を入れるといいよ」とアドバイスをもらったといい、「次の公演では、もう1度脚本を読み込んで違った演技を見せたい」と話している。

小林は、女子大生エッセイストの顔も持つ。小学館「マネーポストWEB」でホテルに関するコラムを連載中。だが、今は女優業にのめりこんでいる。「お芝居を見るのが大好きで、いつか脚本を書きたいと思っていました。舞台に立つ人の気持ちが知りたいと挑戦したんですが、とても大変でした。でも、すごく楽しいです。映画やミュージカル、あと『世界ふしぎ発見！』のリポーターとか、いろいろな仕事に挑戦したいです。憧れは石原さとみさん、田中みな実さん、そしてデヴィ夫人。デヴィ夫人みたいにパッションを感じさせる人になりたいですね」。あふれる夢への道は、始まったばかりだ。【小谷野俊哉】