絵本作家としても活躍するキングコングの西野亮広(38)が、昨今、交通事故に関する報道が相次いでいることに「視聴率がとれる(国民が交通事故を求めている)からです」と持論を語った。

西野は29日、ブログを更新し、「どうやら、人という生き物は、希望が見えた瞬間に頑張れるようです。小難しい言い回しをすると、人は、希望が見えた瞬間にボジティブ方向で運動が安定し、逆に、希望を失うとネガティブ方向で運動が安定してしまいます」と自説を展開。

「『どうせ無理だ』となった世界の中でラクに自分の幸せを見出だすには、自分よりも不幸な人を探すしかなくて、そのスパイラルに入ると、たとえばワイドショーは事故や殺人を垂れ流すメディアになってしまいます」と続けた。

その上で「池袋の暴走事故以降、交通事故絡みのニュースが増えたと思いません?」と切り出し、「交通事故なんて昔からあったのに、ここにきて交通事故絡みのニュースが増えた理由は簡単で、視聴率がとれる(国民が交通事故を求めている)からです」と私見を述べた。

続けて「日本は今、『諦め』の段階に入っているので、国民はどうしても他人の不幸を求めてしまいます。そんな運動を始めてしまう国が幸せになるわけがないので、日本のリーダーがやらなきゃいけない仕事は『希望を語ること』です。今、この国に不足しているのは、『希望』で、リーダーは周囲から揶揄されてもいいから、希望を…生ぬるい夢を語らねばなりません」と持論を記し、「今、この国が本当に欲しい言葉は『努力は報われる』です」とした。