女優上白石萌音(21)が主演し、長寿歌番組と老舗劇場がタッグを組んで、NHKみんなのうたミュージカル「リトル・ゾンビ・ガール(仮題)」(来年7月17~26日、東京・日生劇場)が上演されることが14日、分かった。

森で暮らすゾンビの少女と人間の少年の友情を描くオリジナル作品で、61年放送開始の「みんなのうた」で生まれた1300曲から厳選された10以上の名曲がちりばめられる。使用楽曲は「手のひらを太陽に」「コンピューターおばあちゃん」「アップル パップル プリンセス」「プレゼント」などを予定しており、オリジナル楽曲も制作される。

日生劇場はファミリー向けミュージカルを長年上演しており、再演、続編など、長く愛される作品を目指して、今回の企画が生まれた。

ゾンビのイメージ画は、かわいらしい妖精の雰囲気だ。主人公ノノ役の上白石は「まさかのゾンビ役に驚いていますが、遊び心と勇気を持って、人間らしく、精いっぱい務めさせていただきます」とコメント。

母が音楽教師、ピアノを教えていたという環境もあり、小さいころから歌うことが大好きで、「みんなのうた」にも親しんでいたという。

上白石は「たくさんの音楽を、歌う楽しさを『みんなのうた』に教わってきました。その曲たちを舞台からお届けできるなんて、とても感慨深いです。そして、幼いころに舞台を観た時の感動と興奮は、今も色あせずに日々の原動力になっています。この舞台も誰かにとってのきっかけになれたなら、本当にすてきなことだと思います。世代を問わず家族で楽しめる物語の中に、実は大人たちへのメッセージが強く込められているようにも感じます。時を越えて愛される『みんなのうた』と旅をするのが今から楽しみです」と話している。

また、ゾンビの長老リリィ役で一路真輝(54)が出演する。

一路は「小さいころから、大人になってから、子育てをしながら『みんなのうた』を楽しみ、共感し、励まされてきました。その世界の中でミュージカルができる! こんなすてきなことがあるでしょうか。お子さまから大人まで幅広い年代の方々が楽しめる舞台になると思います。参加させていだだけることに幸せを感じています。すてきな舞台になるよう頑張ります!」と感激のコメントを寄せた。

来年7月の日生劇場での公演後、8月下旬から10月にかけて全国公演も予定している。