女優杏(33)が4年ぶりに主演する日本テレビ系連続ドラマ「偽装不倫」(水曜午後10時)の7日放送の第5話の平均視聴率が、9・4%(関東地区)だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話の平均視聴率は10・1%、第2話は11・2%、第3話は9・0%で、第4話は9・8%だった。

杏演じる32歳の独身女性、濱鐘子が、婚活に別れを告げる旅行の機内で年下のイケメン伴野丈(宮沢氷魚)と出会い、思わず既婚と偽ったことから“偽装不倫”の恋に落ちるストーリー。鐘子の姉吉沢葉子を仲間由紀恵、その夫賢治を谷原章介、葉子と不倫関係になる年下の八神風太を瀬戸利樹が演じる。

第5話で、丈はひとり、岩手・花巻の旅へ行き、銀河鉄道モデルのSLを撮影する。鐘子は、自宅を訪ねてきた親友のまさ子(田中道子)に経緯を打ち明ける。

葉子は賢治の大阪出張の間に、風太のボクシングジムへ行く。そこに賢治から「帰宅は遅くなる」と連絡が来るが、実際は賢治は仕事を切り上げ帰京する。

丈はふらりと入った喫茶店の娘カナエ(富田望生)に絡まれ、宮沢賢治記念館へ行くことに。そのころ、鐘子はまさ子と居酒屋で昼飲みするが、そこには幸せそうなカップルの姿。酔った鐘子は思わず、カップルに対して店にそぐわないと八つ当たりしてしまう。

脳腫瘍を患う丈の主治医、一之瀬(眞島秀和)は、丈の病状を心配し電話するがつながらず、自宅を訪問する。そのころ、葉子が自宅に戻ると、賢治が帰ってきていた。不倫帰りで指輪を外していた葉子が慌てているのを、賢治は見逃さなかった。

丈は記念館で、おせっかいなカナエから「やりたいことはやれるうちに」と、次は彼女と来るよう諭される。脳腫瘍の丈は、治療と同時に、命あるうちに自分がいなくなっても帰る相手がいる相手との不倫を願望し、日本に帰ってきたことを回想。鐘子も、丈のことが心の中から離れない。鐘子は丈のアップした花巻の写真を見て、翌日の新幹線を予約する。

だが盛岡行きの新幹線は運休に。あきらめかけた鐘子は東京駅で偶然、帰ってきた丈と出会う。「銀河鉄道も2人で乗りたかった」と話す丈に、鐘子は今度こそ、「結婚していることはウソ」と伝えようとするが、丈は鐘子にもたれかかる。丈はそのまま倒れ、意識を失ってしまう、という内容だった。