ジョニー・デップが、過去の麻薬使用中の写真をネタに元妻アンバー・ハードに脅されたと主張しているという。

ハードは2016年、デップとの15カ月間の結婚生活の末、DVを理由に離婚申請。デップはハードに対する暴力や虐待を否定しており、「彼女はキャリアPRのため、DV被害を捏造(ねつぞう)している」と主張。名誉毀損(きそん)で5000万ドル(約55億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしている。

米情報サイトRdarOnlineによると、ハード側の弁護士は今週、行われた審理の前に、デップがガラスのパイプを使い、麻薬を吸っている写真や、自宅に違法な薬物や器具などが置いてある数枚の写真をデップ側の弁護士に見せたという。

デップ側の弁護士は審理で裁判官に対し、「デップ氏は以前、麻薬使用について認めた。何も隠すことはない。ハードさんが関係のない写真を今頃、持ち出すとは、バカげている」と訴えたという。

一方、ハード側の弁護士は、「写真は双方のプライバシーを守るため、裁判所からの保護命令が必要であることを示すため、提示したもの。脅そうとなどしていない」と反論している。

ハード側は、デップは麻薬や酒の勢いで暴力を振るうことが多く、暴力や虐待行為について覚えていないと主張しており、裁判は数カ月以内に始まる見込みだ。(ニューヨーク=鹿目直子)