昆虫食と国会傍聴が趣味のタレント井上咲楽が2日、20歳の誕生日を迎え、東京・目黒の大円寺を参拝した。

井上は「20歳になったら飲むと決めていた『タガメ酒』が飲みたい。今まで蚕のフンのお茶を飲んでいて、ようやくお酒が飲める」と待望の成人を喜んだ。

2年前にロケで蜂の子を食べ昆虫食に目覚めた井上。タガメ酒のお供には「洋梨のようなフルーティーな香りだから、おつまみ虫もフルーティーなマダガスカルゴキブリ」を選んだ。

井上は「便秘でも虫を食べている時はツルッと出ます。ウンチの中に触角も…」と笑ったが「栄養価も高い。人口が増えて食糧難の時代に向け国連も推奨している。10年後には家庭虫園ができて常食になると思う」とアピール。今後も「キャンピングカーで虫を食べながら全国を回りたい」。将来は「国連大使にもなれたらうれしい」と、昆虫食を背負って立つ覚悟だ。

絵馬には「眉毛より濃い人生を」と願いを込めた。寝癖もつくという太い眉。「出始めた時もイジってもらえて眉毛に助けられてきた人生。眉毛に私が付いていく感じだったので20代で追い越したい」と話した。

一方、20歳までの目標だった彼氏は作れず。「20歳のうちに作れるよう頑張ります。一緒に虫を食べてくれたら最高」。好みのタイプは漫画家の蛭子能収氏で「自由でどこにも忖度(そんたく)しない人がいい。20歳なので競馬場やボートレース場へ蛭子さん探しに行きたい」。ただ外見については「元彼がミスチル桜井(和寿)さん似。町で桜井さんに似ている人は二度見しちゃう」と女子の顔ものぞかせた。

昆虫食と蛭子さん好きの異色趣味をアピールした井上。「20代も『一虫入魂』で一匹一匹大切に食べたいと思います」。ムシできない唯一無二の存在としてブレークする決意を見せた。【大井義明】

◆井上咲楽(いのうえ・さくら) 1999年10月2日、栃木・益子町生まれ。茂木高卒。15年ホリプロスカウトキャラバン特別賞。国会傍聴も趣味で、7月の参院選は街頭演説50カ所以上を取材したが、「取材するほど政治家さんは大変って分かる。私はタレントで売れたい!」。今年3月の東京マラソンに出場し、3時間53分16秒で完走。家族は両親と妹3人。身長151センチ。