漫才日本一を決めるM-1グランプリ2019の準決勝が4日、都内で行われ、決勝進出の9組が決定した。

昨年まで3年連続準優勝の和牛をはじめ、ミキ、アインシュタインなどの有力な優勝候補が、そろって敗退した。3組は22日の決勝当日に行われる敗者復活戦で、残り1つの決勝出場枠を争うことになった。敗者復活枠が例年以上に盛り上がる可能性が出てきた。

和牛は4年連続決勝進出中で、15年に6位、その後は昨年まで3年連続準優勝。ミキは2年連続決勝進出で一昨年は3位、昨年は敗者復活から4位だった。

お笑い関係者は「やはり勢いがある時に優勝しておかなくては苦しくなるということ。万年優勝候補だと、見る方も新鮮さを感じなくなる側面もあるのかもしれない。和牛は16年から銀シャリ、とろサーモンと、同じような関西の本格派が優勝した時に勝っていなければいけなかったのかも。ミキは若手のホープだったけど昨年、霜降り明星が史上最年少で優勝したことで、若手代表ではなくなってしまった」と指摘する。

その一方で、15年から3年連続で準決勝敗退で、昨年は準々決勝敗退のアインシュタインは初の決勝進出が期待されていた。「アインシュタインのボケの稲田直樹は、もうすぐ結果が発表される、復活した『よしもとブサイクランキング』の中間発表で11万票以上を獲得して、2位に10万票近くの差をつける独走状態。元々は関西地区で人気の実力者で、最近になって、それ以外でも知られるようになった。稲田がブサイク王に輝けば、その勢いに乗って敗者復活から2冠を制することも考えられます」と分析するテレビ関係者もいる。

この3組に加え、今年がラストイヤーで今回が8回目の準決勝敗退の天竺鼠、過去2回決勝進出のカミナリもいる。このテレビ関係者は「今年の敗者復活は知名度のある実力者がそろって、例年以上に盛り上がるでしょう」と続ける。

決勝にはインディアンス、ミルクボーイ、オズワルド、ぺこぱ、からし蓮根、ニューヨーク、すゑひろがりずの7組が初進出。見取り図が2年連続、かまいたちが3年連続で進出した。

今年は史上最多の5040組がエントリーした。