歌手氷川きよし(42)が12日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで毎年恒例のクリスマスライブ「氷川きよしスペシャルコンサート2019 きよしこの夜vol.19」を開いた。

デビュー曲の「箱根八里の半次郎」や最新曲の「大丈夫」「最上の船頭」などの演歌に加え、ロック調の「限界突破×サバイバー」、そしてクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を日本語で熱唱。全29曲を歌い上げて、集まった5000人のファンを熱狂させた。

00年2月のデビューからの歩みを振り返った氷川は「いい言葉を、いい音楽に乗せればジャンルは関係ない。歌っていうのは自分自身との戦い。皆さんがいたからやって来られました。皆さん愛しています、人間愛。恋愛は一時だけど、家族愛は永遠です。デビューから20年、歌の道を未完成ながらも歩んでいきます」と話した。

「ボヘミアン・ラプソディ」は大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」見て感動したことから始まった。氷川は「華やかな芸能界だけど、孤独なこともある。(主人公の)フレディ(マーキュリー)の思いを感じながら、日本語で歌って届けたいと思いました」。 親交のある作詞家の湯川れい子氏に訳詞をしてもらった。「オペラのところは難しいんですけど、湯川先生から『歌いなさい』って言われたんで、毎日呪文のように唱えて覚えました(笑い)。フレディは45歳で亡くなって、美空ひばりさんも石原裕次郎さんも52歳で亡くなられている。お会いしたかったですね。スターの歌を大切に歌って、自分も何を残せるかということですね」と話した。

今年を振り返って「20年やらせてもらって、今年が一番いい年でした。心の充実がありました。感謝の気持ちであふれています。みんなの愛で頑張ることができました。」と笑顔を見せた。