9日、いよいよ王室での最後の公務となるコモンウェルス・デー式典に臨んだ、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻。確執が報じられている兄のウィリアム王子とキャサリン妃夫妻との再会に注目が集まっていたが、4人で言葉を交わすことはほとんどなかったようだ。

米ピープル誌電子版によると、ヘンリー王子夫妻が車で最初にウェストミンスター寺院に到着し、続いてウィリアム王子夫妻が別の車で到着。昨年は、4人がともに女王を先頭にした行列に加わり、寺院内の席に着いていたが、今年は別々に席へと向かい、ウィリアム王子夫妻は最前列に着席したという。

ヘンリー王子夫妻は、その斜め後ろとなる前から2番目の席に座り、その隣には、ヘンリー王子の伯父であるエドワード王子とソフィー伯爵夫人夫妻が座った。

ヘンリー王子夫妻がウィリアム王子夫妻と顔を合わせるのは、昨年11月のリメンバランス・デー以来。同サイトによると、ヘンリー王子とメーガン妃はウィリアム王子とキャサリン妃に笑顔であいさつし、ウィリアム王子夫妻も席に着く前に、短いあいさつを返したというが、キャサリン妃がヘンリー王子夫妻と目を合わせることはなかったという。

女王の到着を待つ間、メーガン妃とヘンリー王子はエドワード王子と会話をし、キャサリン妃はソフィー夫人と話していたが、ウィリアム王子は誰とも言葉を交わさなかったようだ。

同サイトによると、女王が、ヘンリー王子夫妻に毎年恒例のコモンウェルス・デー式典に出席するよう求めたとされており、夫妻は今後も、女王が、世界中の若きリーダーたちのさまざまな分野における活躍を支援するチャリティー団体「コモンウェルス・トラスト」の会長および副会長を続けるという。

ヘンリー王子は1月の離脱発表後、メーガン妃と息子のアーチー君とともにカナダでの新生活をスタート。兄のウィリアム王子とは同月、女王がサンドリンガム宮殿で開いた家族サミット以来、顔を合わせていない。ロイヤルファミリーの友人は当時、同紙に、「兄弟の関係は決して、いい状態では終わっていない。しかし、2人とも、今はすべてが終わり、安堵(あんど)している」と語っていた。(ニューヨーク=鹿目直子)