NHK定例会長会見が18日、都内で行われ、前田晃伸会長(75)が、新型コロナウイルスの感染拡大防止について語った。前田会長は番組でも多角的に情報を発信しているとし、イベント中止などの対応策を紹介。「公共メディアの役割をしっかり果たしたい」と語った。

NHKは前日17日に東京・渋谷の放送センターの西口玄関などの通過者に対し、18日(午前9時~同11時、午後2時~同4時)と19日(同)にサーモグラフィーによる検温を実施するとし、23日からは常時実施すると発表していた。37度5分以上の発熱反応が検知された人は別室であらためて体温を測り、37度5分以上の場合は入館を遠慮してもらうとしていた。また、通用口を一部閉鎖するなどの制限も発表していた。

編成局幹部はもし生放送の出演者が体温が37度5分以上の場合には「番組の継続の形は個々の番組で判断する」と語ったが、「他の出演者への影響もある。基本的にはお控えいただくことになる。一方的に、ではなく、番組担当者が、出演者にきちんと説明した上での形になる」と語った。現在は番組制作に特別な影響が出ている話は聞いていないという。

この日の会長会見も報道各社は記者1人だけの参加とマスクの着用が呼びかけられていた。