NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の19日に放送された第142回の平均視聴率が19・0%、20日放送の第143回が18・7%、21日放送の第144回が18・7%(いずれも関東地区)だったことが23日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出している。

あらすじは、発熱して休んでいた武志(伊藤健太郎)は、降ってくる雨を見て作品のイメージを膨らませた。そして八郎(松下洸平)と病院から駆けつけてきた大崎(稲垣吾郎)、帰って来た喜美子(戸田恵梨香)に、水が動いているアイデアを伝えた。早速、武志は作品作りに入り、大崎もその様子を見守った。その晩、武志は病室で同じだった安田智也の自宅が琵琶湖大橋を渡った先にあり、作品が出来たら見せに行くという話を喜美子に話した。すると喜美子は一緒についていくと押しきった。

喜美子は後日、患者の会で知りあった母親に皿をプレゼントしようと大崎がいる病院を訪れた。すると智也の容体が急変し、亡くなってしまった。家に戻った喜美子は八郎に、武志に伝えるかどうか悩んでいる事を相談していると、そこに大阪時代にお世話になった荒木荘のオーナーだった、さだ(羽野晶紀)と医学生だった圭介(溝端淳平)が訪ねてきた。さだらは自分たちもドナー検査を受けたことや小児科の医者になった圭介からは進歩する医学の話のことなどを喜美子に話し、励まして帰っていった。さだらが帰ると喜美子は武志に智也が亡くなった事を伝えたが、武志は気丈に振る舞い作品作りを進めた。武志はアルバイトの回数も減ったが、続けながらも作品作りに精を出し、月日が流れていった。

喜美子は次の作品作りの準備で忙しくしていた。武志の体調は芳しくなく週1回のアルバイトも辞め陶芸だけに励むことにした。喜美子の釜焚き作業が終わり、作品を取り出すと狙っていた色の作品が出来上がり、武志に「景色を想像していくんや」とアドバイス。何かに気付いた武志は想像しながら大皿の絵付けを始めた。そして焼き上げった大皿には、青色で水滴が落ちた時にできる波紋のような模様の思い描いた作品が出来上がった、という内容だった。