フリーの徳永有美アナウンサー(44)が27日、メインキャスターを務めるテレビ朝日系報道番組「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)に復帰した。

徳永アナは、共演する富川悠太アナ(43)の新型コロナウイルス感染を受け、13日から出演を見合わせ自宅待機していた。感染拡大防止の観点から、この日はスタジオではなく別室からのリモート出演となった。

徳永アナは冒頭で「富川キャスターが新型コロナウイルスに感染したことを受けて、私も番組出演を控え、自宅で経過観察を続けてきましたが、2週間以上が経ち、体調にも問題がないことから、今日から番組に復帰することになりました」と伝えた。しばらくの間はスタジオに入らず、別室から出演することも説明。そして富川アナが現在自宅療養中であること、感染が明らかになっている番組スタッフら4人の体調について「いずれも快方に向かっています」と報告した。

徳永アナは「感染拡大防止を呼び掛けてきたにもかかわらず、番組内に複数の感染者が出たことを重く受け止めております」とし、「これからも『報道ステーション』は、いたずらに不安あおることなく、安全な生活に必要な情報や、大きな流れの中で取り残されてしまっている方々の姿を冷静に、多角的にお伝えしたいと思っております」。また「今後の感染拡大を防ぐためにも、私たちの番組が具体的に知り得たこと、経験して学んだことについては改めて整理をして伝えていきたいと思っております」と語った。

同局はこの日午前、報道各社へ宛てたファクスで、徳永アナやコメンテーターらの出演再開を発表。代打メインキャスターを務めた小木逸平アナ(45)、森葉子(33)アナらとともに「リモート出演などできる限りの感染防止策をとりながら、番組をお伝えしてまいります」と伝えた。

また書面では、出演者と同様に自宅待機していた番組スタッフの復帰も報告。富川アナについては「引き続き自宅での療養を続けてまいります」とした。

同番組を巡っては、12日に富川アナ、15日にチーフプロデューサーとフリーアナ赤江珠緒(45)の夫で総合演出を務めるスタッフ、19日に契約スタッフ、24日に今月3日まで同番組の制作に関わった元スタッフの新型コロナ感染が明らかになっている。

 

<「報ステ」内のコロナ感染をめぐる経過>

▼4月3、4日 富川アナが発熱。すぐ平熱に戻る

▼同5~9日 富川アナは9日まで通常出演。平熱も、日ごとにたんが絡む、息切れなどの症状が出る

▼同10日 富川アナが入院。軽度の肺炎と診断

▼同11日 富川アナがPCR検査で陽性と診断

▼同12日 テレ朝が富川アナの感染を発表

▼同13日 徳永アナら出演者、全制作スタッフが自宅待機に

▼同15日 同局がチーフプロデューサー、赤江珠緒アナの夫で総合演出を務めるスタッフの感染を発表

▼同17~19日 東京・六本木の本社ビルを完全消毒

▼同19日 同局が契約スタッフの感染を発表

▼同21日 富川アナが退院

▼同24日 同局が元スタッフの感染を発表

▼同27日 同局が徳永アナら出演者の復帰を発表

 

◆徳永有美(とくなが・ゆみ)本名・内村有美。1975年(昭50)8月14日、石川県生まれ。大妻女子大卒業後、98年テレビ朝日入社。「やじうまワイド」「スーパーモーニング」「内村プロデュース」などを担当し、05年4月、ウッチャンナンチャンの内村光良との結婚を機に退社。09年女児、13年に男児を出産。