NST新潟総合テレビの入社2年目、桶屋美圭(おけや・みか)アナウンサー(23)が、常に持ち歩いているサッカーの参考書を片手に、身ぶり手ぶりを交え、情熱たっぷりに話し始めた。

桶屋アナは、夕方のニュース番組「NST News タッチ」で毎週月曜のスポーツコーナーを担当。J2アルビレックス新潟や県内スポーツを元気に紹介している。「選手のプレーはもちろん、素の部分や知られてない魅力を引き出したい。新型コロナウイルスで大変な状況だからこそ、スポーツで元気を届けたいです」と話す。コーナーでは元新潟GK野沢洋輔氏(40)と共演。「新潟のレジェンドと仕事ができてうれしいです」と目を輝かせる。

コーナーの企画や原稿は自分で準備し、映像編集にも関わる。「準備した物がしっかり視聴者に届いているか不安。録画して必ず見返しています。うまくいかずに悩むことも多い…」と難しさを感じているが、報道のプロとして何をすべきかを自問自答し、努力を続ける。野沢氏からは「GKだって、どれだけ良い準備をしていても点を取られることはある。アナウンサーも一緒。何度でも立ち上がればいい」と、アドバイスを受けた。

スポーツの初取材は、昨年10月5日のJ2新潟のホーム鹿児島ユナイテッドFC戦。急性白血病を克服したDF早川史哉(26)がピッチに立っていた。「早川選手の姿はもちろん、スタジアムの雰囲気、地鳴りのようなサポーターの歓声に震えが止まりませんでした。あの光景を言葉で表現できるようになりたいと思いました」。現地で取材する高揚感と楽しさを味わった。「各競技で頑張る選手を追いかけていると、だんだん見えてくるものがある」と、最近は自らの成長も実感している。

目指す理想のアナウンサー像について「選手の見えない部分での頑張りや、試合会場の臨場感をしっかり自分の言葉で伝えられるアナウンサー」と、目標を掲げた。

◆桶屋美圭(おけや・みか)1997年(平9)1月18日生まれ、富山県出身。片山学園高から早稲田大へ進学し、19年4月、NST入社。小5から抱いたアナウンサーの夢を見事にかなえた。特技は、ダンスとピアノ。152センチ。血液型B。