英王室を離脱して米ロサンゼルスでの生活をスタートさせて2か月がたつヘンリー王子(35)とメーガン妃(38)夫妻が、自宅上空をドローンが低空飛行しているとロサンゼルス市警察に複数回通報していたことが明らかになった。

米オンラインニュースサイト、デイリー・ビーストが報じたもので、夫妻は邸宅の上空6メートルを飛行するドローンは邸宅内部の様子や今月6日に1歳になったばかりの長男アーチ君や自分たちの写真を撮ろうとパパラッチによるものだと信じており、身の危険を感じると訴えているという。夫妻はビバリーヒルズにある映画プロデューサーで俳優でもあるタイラー・ペリーが所有する豪華な邸宅に住んでいることが明らかになっており、近隣のハイキングコースから邸宅の様子が丸見えであると報じられた直後には目隠しのフェンスを設置するなどセキュリティーの強化を図っていた。

米国に移住した際にトランプ米大統領がツイッターで「米国は警備費用は支払わない」と明言しており、夫妻も警備費の負担を求めるつもりはないと語っており、年間1000万~3000万ドルかかるといわれる警備費用は自己負担する必要がある。しかし、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンなどで未だ警備体制が整えられずにいるようで、25日にアーチ君とプールで遊んでいる時にドローンが飛んでいたとの情報もあるようだ。過熱するメディア報道から逃れたいと王室を離れたはずの夫妻だが、パパラッチ天国のロサンゼルスに移住したことには疑問の声も上がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)