米歌手レディー・ガガ(34)が、先月25日に米ミネソタ州ミネアオリスで白人警察官に殺害された黒人男性ジョージ・フロイドさんを巡って全米で抗議デモが起きていること対し、ドナルド・トランプ大統領を「無能で人種差別主義者」と批判した。

トランプ大統領は「略奪が始まれば、発砲が始まる」とツイッターに投稿し、州兵による武力鎮圧を奨励するかのような書き込みを行い、「暴力賛美」と批判を浴びていた。

そんな中、ガガはインスタグラムで抗議デモがさらなる暴力に加担することは願っておらず、解決策を見つけることを願っていると投稿。その上でトランプ大統領の対応について、「私たちは長い間、トランプ大統領が失敗してきたことを知っています。世界で最も権力がある立場にいながら、黒人の人生が失われ続けている間も無知と偏見しか与えていません。大統領になった時から能がなく、人種差別主義者であることは分かっていました」と痛烈に批判した。ガガは長文のメッセージの中で長年に渡って黒人の命が奪われてきたことに言及し、「ジョージ・フロイドの死に憤慨しています」と語り、「黒人コミュニティーへの愛を示そう」とメッセージを贈っている。

トランプ大統領は31日にもツイッターで略奪や放火など暴動行為について「国内テロ」と非難し、強制的手段を用いて鎮圧するよう各地の知事に命令をしたと伝えられているが、テイラー・スウィフトも「大統領選で落選させる」とSNSで抗議の書き込みをしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)