シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル(37)が、米ミネソタ州で無抵抗の黒人男性が白人警察官に首を押さえつけられるなどして死亡した事件を受け、黒人差別問題について「もっと知ろうとする機会になるといいな」と、思いをつづった。

米国生まれの宇多田は4日、ツイッターで「日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど、今アメリカで起きていることは未来の世界史に載るような歴史的な局面かもしれない…というかそうであってほしい」と、事件を発端に広がった抗議デモに言及した。

米国における黒人差別について「アメリカの、黒人に対する差別というのは、単に人が別の人種の人を見てなにか差別的な感覚を抱くっていうような人種差別の話ではなくて、国家・社会の仕組みの根深い問題」と説明。「アメリカの黒人の歴史・現状を全く知らない人も、ある程度知っている人も、もっと知ろうとする機会になるといいな」とした。