歌手谷村新司(71)が1日、東京・霞が関の法務省で「第70回社会を明るくする運動」の開始イベントに出席した。

同運動は「犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない明るい地域社会を築こうとする運動」。10年前から同運動のフラッグアーティストを務める谷村は、義家弘介法務副大臣(49)とトークセッションを行った。

谷村は「10年前にポスターに登場したのがきっかけ。『社会を明るくする運動』があること、保護司の方がいることを知ってもらえれば」。03年のTBS系連続ドラマ「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなった“ヤンキー先生”として注目を集めた義家副大臣が「僕は(谷村がメンバーのフォークグループ)アリスと同じ1971年生まれ。小学生時代はアリスと共に育ちました」と言うと、谷村は「大変な小学生でしたね」と笑った。

谷村は各地の更生施設などを訪ねている。「立ち直ろうとしている若者が働いている現場にうかがい、保護司、本人と話し合って、最後に一緒に声をそろえて歌っている」。高校時代に暴力事件を起こして中退、そこから更生した義家副大臣が「挫折を経験した人間は、私もそうでしたが自己肯定感を持てない。認めてあげることが大切」と言うと、谷村は「『うん、大丈夫』と言ってあげることが大切。寛容な社会になっていってほしい」と話した。