乃木坂46白石麻衣(28)が、28日午後7時から開催するオンラインライブをもって、グループから卒業する。リハーサルの合間で日刊スポーツのリモート取材に応じ、ラストステージへの意気込みを語った。9年2カ月の活動を振り返り、「乃木坂に入ってよかった」と言い切った。

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卒業ライブのリハーサルは順調に進んでいるが、メンバーたちが感傷的になってしまうシーンもあったという。

「今回は私のやりたい曲や、最後に歌いたい曲とかを中心にセットリストを組みました。1期生、2期生、3期生、4期生、それぞれとの思い出の曲もあります。やっぱり、みんながウルっと来ちゃったり、私自身も寂しくなっちゃうようなこともあります」

特に、9年間共に活動した1期生の絆は特別だ。「最初は33人くらいいたけど、今では1桁。励まし合って、みんなで頑張って来たので。あらためて、すごくすてきなメンバーだな、って思いながらリハを見ています」。もちろん、後輩たちとの見せ場もあるという。「後輩もすごく一生懸命リハしてくれていて。今までのライブとは全く違う形になると思うんですけど、楽しいライブになると思います」と呼び掛けた。

卒業の実感は「今もまだないです。ライブ直前、円陣を組んだら湧くのかな」と笑った。「この9年間は、長かったようで、あっという間だったと思えるくらい、充実した楽しい時間でした」と振り返り、「乃木坂に入ってよかったです。入ってなかったらどうなっていたか考えると、逆にちょっと不安なくらい。乃木坂が私を大きくしてくれました」と感謝した。

数々のライブでファンを熱狂させてきた大エースのラストステージ。「リハはしんどいこともあるけど、やっぱりライブはずっと大好きでした。今回も、楽しく笑顔がいっぱいのライブにできたらいいなと思っています」と意気込んだ。

卒業ライブで自分ばかりが注目されがちだが、「私の乃木坂として最後の姿も見てもらいたいですけど、メンバーみんなもいるので、ぜひ『乃木坂のライブ』を楽しんでもらいたいです」という。視聴チケットは28日午後8時まで購入可能。「配信ですし、たくさんの方に画面の前で見ていただきたいです!」と呼び掛けた。最後までグループを優先する、正真正銘の大エースだ。【横山慧】