16年10月期に放送され、社会現象を巻き起こした、TBS系の連続ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のスペシャルドラマ版のタイトルが「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」(21年1月放送)に決定したことが3日、分かった。新キャストとして、西田尚美と青木崇高が出演する。

スペシャルドラマでは、原作の10巻と11巻をもとに、契約結婚から生まれた恋を経て、新垣結衣演じる主人公・森山みくりと、星野源が演じる津崎平匡が、ついに本当の“結婚”を決めた連続ドラマのその後を描く。

西田は、石田ゆり子が演じる土屋百合の高校時代の同級生・花村伊吹(はなむら・いぶき)役。青木は、津崎平匡の新しい職場の上司・灰原慎之介(はいばら・しんのすけ)役として出演する。

16年に放送された連続ドラマでは、「職ナシ」「彼氏ナシ」「居場所ナシ」の主人公・森山みくりが、恋愛経験がない独身サラリーマン・津崎平匡と「仕事」として契約結婚。「夫=雇用主」、「妻=従業員」の雇用関係で恋愛感情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、妄想女子とウブ男は徐々にお互いを意識しだすというラブコメディー。

新キャストの西田は「実際にゆり子さんとは20年前にドラマで共演して以来の共演だったので、セリフがすごくリンクして、本当に友達と久しぶりに会えた感覚で現場に居させていただきました」。「『いろんな人がいる。いていいんだよ』っていう、見てくださる方の気持ちが楽になるような、そういう風になれば良いかなと思います」とコメント。

青木は「『逃げ恥』という4年前に大人気だったドラマに出演が決まったときは、ひっかきまわしてやろうと(笑い)」。「人気ドラマに途中から参加させていただくのは興奮するものがありますよね。いわば視聴者の立場からなので、おもしろいチャレンジになるなって思いました」と、作品への思いを明かした。

続けて「このドラマは悪者が出てくるっていうわけではないですし、それぞれ等身大で、皆さんの周りにも居そうなキャラクターの人たちが描かれています。その複合体が社会なんじゃないかなって思いますし、そこを丁寧に描かれていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください」と、意気込んだ。