5人組トランスポップロックバンド「エナツの祟り」の新曲として、12月5日に配信リリースされる「だーりん」が、テレビ東京系「プレミアMelodiX!」(月曜深夜2時50分)の11月のエンディングテーマに選ばれた。

エナツの祟りが、11日に配信リリースの「無敵シュプレヒコール~このSを、聴け!~」を引っ提げ、同番組に出演、歌唱することも決定(放送日時は調整中)。音楽番組への出演は初めてで、収録時には番組スタッフからの笑いがあふれたという。

エナツの祟りは、令和で最初に結成し、最速の0秒でワンマンライブを行ったバンド。リーダーでドラムの江夏亜祐(34)が、ボーカルの蕪木蓮、ベースの矢島銀太郎(34)と組んだ前身のバンド「亜tra鵺Wolf Rayet Stars」(アヤトラウルフライエスターズ)に、パフォーマーの翌桧ダンク冬雪(32)と佐川ネル秋吉(28)が加入。蕪木は現役の神主で、日本史に残る国政の改革「大化の改新」の中心人物の1人として知られる中臣鎌足(後の藤原鎌足)の子孫だ。また江夏も江戸前すしの考案者・華屋与兵衛の子孫と、歴史上、著名な人物の子孫が組んだバンドとしても知られている。

15年にBSフジ「たけしの等々力ベース」で放送された企画「現在売れていないバンド・芸人の名前をビートたけしが改名させ、売れるようにする」で、ビートたけしから「ジュリアナの祟り」と命名されて改名。その後、平成最後の日となった19年4月3日のカウントダウンライブで無期限の活動休止と発表していたが、令和へ時代が移り変わった同5月1日午前0時を回った瞬間、全く同じコンセプト、メンバー、楽曲で新バンドを結成し「エナツの祟り」と命名した。

新型コロナウイルスの感染拡大でライブイベントが相次いで中止となる中、5月1日にYouTubeライブで配信した、結成1周年記念無観客ライブでは、感染拡大防止を企図した「飛沫(ひまつ)防止パネルBOX」の開発を始めたことを発表。ポリカーボネート(PC)製で練習、番組収録、レコーディング、無観客生配信などでの使用を想定して開発したが、民放テレビ各局が紹介するなど反響が大きく、販売やレンタルも始めた。

作詞、作曲、編曲、プロデュースまで行う江夏は「過去のホールワンマンでのライブ映像や『動かせる飛沫防止パネルBOX』をアーティストも観客も個別に使用したライブ映像は、ニュース番組やワイドショーなどで何度も取り上げていただきました。ドラマやバラエティーやスポーツなどいろいろなテレビ番組に出演させていただいていますが、意外にも『プレミアMelodiX!』が初の音楽番組出演であるコトに気が付きました。ずっと音楽をやってきたので感慨深いです」と語った。

その上で「いつものライブとは異なり、お客様が目の前にいない形のテレビ収録だったので、テレビを通してでもライブのような臨場感を出せるようにお客様のリモート収録の声を入れたリミックスを作り収録に臨みました。ぜひテレビ放送の際は皆様もライブを見るかのようにエンジョイして欲しいです」と訴えた。

また、リアルと配信でのライブを行うツアー「風雲! バブル城2020~コロナへの挑戦状~」と、新たなキャンペーンを開始する。江夏は「コロナ禍で生まれた価値観という名の壁に試されている現在、お互いに安心を保ちながらライブを楽しめる最善の方法を提案していきたいです。エナツの祟りのテーマと合言葉は『バブリー!』ですが、コロナ禍で失ったものは僕らも皆様もいろいろあるかと思います。誰もがまるで貯金箱1つずつしか持っていないような状況ですが、これからまた貯金箱をバブリーに増やしていきたい、そんな思いを新アーティスト写真に込めました。ぜひご注目ください!」とコメントした。

コロナ禍前、多い時は月45本ものライブをこなしてきたエナツの祟りは、「飛沫防止パネルBOX」など、奇想天外な発想でコロナ禍に対抗してきた。ツアーと新キャンペーンの詳細は今後、発表される。