高倉健主演の映画「網走番外地」シリーズで知られ、05年に亡くなった石井輝男監督(享年81)の作品を特集した「没後15年 天才にして職人 石井輝男・超映画術」が8日まで、東京・池袋の新文芸坐で上映されている。

4、5日は千葉真一主演「直撃地獄拳 大逆転」と吉田輝雄主演「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」、6、7日は梶芽衣子主演「怪談昇り竜」と池玲子主演「やさぐれ姉御伝」、8日は佐野史郎主演「ゲンセンカン主人」と浅野忠信主演「ねじ式」が上演される。

5日午後3時からは伊藤俊也監督と石井プロ代表の瀬戸恒雄氏がトークショーを行う。

石井監督は42年に東宝入社。46年に新東宝に移って57年に「リングの王者 栄光の世界」で監督デビューした。61年に東映と専属契約を結び、65年の「網走番外地」をはじめとする同シリーズ10作品の監督を務めた。05年8月12日に肺がんで死亡。06年8月5日に北海道網走市内の潮見墓園に建てられた墓碑の碑文「安らかに 石井輝男」は「網走番外地」シリーズ主演の高倉健によるもの。