第42回ヨコハマ映画祭の受賞者と作品が5日、発表され、映画「his」(今泉力哉監督)に主演した宮沢氷魚(26)が、最優秀新人賞を受賞した。宮沢は、所属事務所レプロエンタテインメントを通じ「このたびはヨコハマ映画祭にて新人賞というすてきな賞を受賞出来たことを大変うれしく思っています」とコメントした。

宮沢は初主演映画となった「his」で、大学卒業時にパートナーに別れを告げられた後、同性愛者であることを隠して地方で孤独な生活を送る井川迅を演じた。今回の受賞で第12回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞新人賞に続き3冠を獲得。「『his』という作品がたくさんの人に届き、認められたことを実感しています。これからも精進し、すてきな俳優になれるように頑張ります」と今後の躍進を誓った。

宮沢以外の、第42回ヨコハマ映画祭の受賞者と作品は、以下の通り。

◆作品賞 「海辺の映画館キネマの玉手箱」(大林宣彦監督)

◆監督賞 城定秀夫監督(「アルプススタンドのはしの方」「性の劇薬」)

◆新人監督賞 内山拓也監督(「佐々木、イン、マイマイン」)

◆脚本賞 足立紳氏(「喜劇愛妻物語」「アンダードッグ前編後編」)

◆撮影賞 四宮秀俊氏(「佐々木、イン、マイマイン」「人数の町」)

◆主演男優賞 二宮和也(「浅田家!」)

◆主演女優賞 水川あさみ(「喜劇愛妻物語」「滑走路」)

◆助演男優賞 宇野祥平(「罪の声」「本気のしるし 劇場版」)

緒形直人(「もみの家」)

◆助演女優賞 蒔田彩珠(「朝が来る」「星の子」)

◆最優秀新人賞 森七菜(「ラストレター」「461個のお弁当」「青くて痛くて脆い」)

藤原季節(「佐々木、イン、マイマイン」「his」)

小西桜子(「初恋」「ファンシー」「佐々木、イン、マイマイン」)

◆審査員特別賞 細川岳と「佐々木、イン、マイマイン」

◆ヨコハマ映画祭大賞 大林宣彦大林恭子

<2020年度日本映画ベストテン>

第1位「海辺の映画館キネマの玉手箱」(大林宣彦監督)

第2位「喜劇愛妻物語」(足立紳監督)

第3位「浅田家!」(中野量太監督)

第4位「朝が来る」(河■(■は瀬のオオガイが刀の下に貝)直美監督)

第5位「スパイの妻」(黒沢清監督)

第6位「アルプススタンドのはしの方」(城定秀夫監督)

第7位「罪の声」(土井裕泰監督)

第8位「本気のしるし 劇場版」(深田晃司監督)

第9位「一度も撃ってません」(阪本順治監督)

第10位「佐々木、イン、マイマイン」(内山拓也監督)

次点「37セカンズ」(HIKARI監督)