ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、Juice=Juiceが、つばきファクトリーと合同で行う新人オーディションの応募締め切りが3月1日に迫っている。Juice=Juiceの稲場愛香(23)に、オーディションへの思い、新曲「がんばれないよ/DOWN TOWN」(4月28日発売)への思いを聞いた。

グループ初のメンバーオーディションについて「最初聞いたときはすごくビックリしました」と目を丸くした。

自身は4歳でダンススクールのオーディションを受けた経験があるという。ジブリ映画「となりのトトロ」の「さんぽ」を歌った記憶があり、「母親にものすごく厳しく指導されて。『もっと感情込めて』『クモの巣くぐって、は“ぐ”にもっと力込めて』とか。畳の部屋で泣きながら練習したのを覚えています(笑い)。今は母とはとても仲が良いんですけどね」。

その後、モーニング娘。の9期オーディションに落選したが、地元北海道でのオーディションに合格してハロプロ研修生となった。「一生懸命自分らしさを出すことが大事。作った自分だったら合格した後でも貫かなければならない。あとで葛藤が生まれる」と応募希望者にアドバイスを送った。

同グループでは、これまでの新メンバーは研修生や他グループから入ってくる形だったため、今回、一般の応募者のイメージがつかないという。「全く予想がつかないからどんな子が入ってくるんだろうっていうワクワクです」。

応募対象は、1月22日時点で「小6~高2日本在住の女性」と幅広い。「12歳だと、干支(えと)が一回りくらい違う子が入ってくる可能性もある。どういう会話が繰り広げられるんだろう…ものすごくかわいがってあまやかしそう」と想像しつつ「でもやっぱり言うところは言わないといけないのでそこはがんばらないとなって思います」と誓った。

そして「やっぱり、歌とダンスが大好きというのは大前提。『好き』があれば乗り越えられると思う」と先輩としての心持ちを明かした。

昨年4月に井上玲音(19)が加入し、同12月に宮本佳林(22)が卒業。新体制の始動に「客観的に考えても年齢が上の方のメンバーが多いのでここで若い風を吹かせるんだなって思います」と前を向いた。

新シングルの「がんばれないよ」について「初めて聞いたときからものすごく好きな曲で。最初はバラードだし、『がんばれないよ』っていうタイトルに衝撃を受けて、『がんばれないってアイドルが言っていいの?』って。普段(名前にかけて)『がんばりまなかん』っていっているので。『がんばりまなかん』できないよって」と振り返った。

曲を通して主人公が頑張りたい気持ちもあるが、頑張れないという葛藤を描きつつ前向きになっていく世界観が描かれる。「この曲を歌うと必ず泣きそうになってしまいます。実際、レコーディングをしたときに、涙が出てしまって…感情移入しやすい。みんなが共感できる曲なんじゃないかな」。

「DOWN TOWN」はロックバンド、シュガー・ベイブが75年に発売した曲のカバーだ。「カバー曲を歌うのはプレッシャーもありますし、原曲が良すぎるが故に、私たちのバージョンにアレンジした曲でどこまで自分たちの色を出せるかなっていう気持ちもあった」といい「大変な時期だからこそ、明るい気持ちになれる曲ってすごく必要。曲を聴いているだけで、ダウンタウンに繰り出しているような気持ちになってもらえれば」と呼び掛けた。

新体制で初のシングル。「DOWN TOWN」では新加入の井上のボイスパーカッションも入っている。「今までのJuice=Juiceには絶対にない構成なので、新たなJuice=Juiceをお見せできると思う。両A面で全く違う曲調なので、どっちも歌えるよっていうところを見せていけたら」とアピールした。【佐藤成】