東映は3日、都内の同社で会見を開き1971年(昭46)の同日にTBS系で放送が始まり、50周年を迎えた「仮面ライダー」の完全新作映画「シン・仮面ライダー」を23年3月に公開すると発表した。アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の庵野秀明総監督(60)が監督・脚本を担当。「50年前、当時の小学生男子のほとんどが仮面ライダーという等身大ヒーローに憧れ熱中しました。自分もその1人でした。テレビ番組から受けた多大な恩恵を50年後に映画作品という形で少しでも恩返ししたい」とコメントした。

庵野監督から6年前にメモが届き、企画が立ち上がった。当初は50周年に公開予定だったが、コロナ禍で2年先となった。庵野監督は「エポックメーキングな仮面の世界を現代に置き換えた作品を、そしてオリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を目指す」と意気込んだ。東映の白倉伸一郎取締役は、特撮を愛好する庵野監督とのタッグ実現に「50年前にご覧になり世界的なクリエーターに羽ばたかれた。打ち合わせし愛に満ちた作品になると信じている」と語り「全世界同時公開を目指す」と宣言した。