タレントの麻木久仁子(58)が、車いすユーザーのコラムニスト伊是名夏子さんが電車利用をめぐるトラブルを明かして物議をかもしている状況を受け、「なんかもうオリパラの精神とかどっかいっちゃってて」と嘆いた。

骨が弱い「骨形成不全症」という疾患のため電動車いすを使っている伊是名さんは4日、ブログに「JRで車いすは乗車拒否されました」と題した記事を投稿。家族や友人たちとの旅行で電車を利用しようと訪れた駅での車いす対応をめぐる駅員とのやりとりをつづった。

ネット上では賛否が分かれて議論になり、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催に向けて期待されていた都市インフラのバリアフリー化の問題にも波及した。

麻木は7日、この議論に言及。ジャーナリスト津田大介氏がツイートした「駅員の負担ばかり注目されているけど一定の基準設けてスロープやエレベーター整備を義務化&補助金付けるだけで今回のような『支援の穴』に落ちたケースを救える機会増える」「ここ数年の税金の無駄遣いに光を当てる必要があると思いますね」などとする意見に呼応した。麻木は「そもそも『パラリンピックをやるからには、それにふさわしい、国際的にも自慢できるようなバリアフリー対策の整った街づくりをやるんだっ!エイエイオー』って言ってませんでしたっけねえ なんかもうオリパラの精神とかどっかいっちゃってて」と嘆いた。

また、「五輪を良き契機としてバリアフリーが劇的に進むなら、それは良いことだと思ってましたが、どうやらひとの意識はなかなか変わらないようで 結局10年前と同じ感じのご議論が…」とつづった。