アニメ映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督、5月7日公開)完成報告会見が13日、都内のZeppダイバーシティーで行われ、主題歌「閃光」を提供したロックバンド[Alexandros](アレキサンドロス)が生披露した。

この日は、局所性ジストニアで19年6月から活動を休止し、3月に勇退した庄村聡泰に代わってサポートドラマーを務め、10日に新加入が発表されたばかりの新ドラマー・リアド偉武(35)が、公の場に初めて登場した。リアド偉武はボーカル&ギターの川上洋平(38)の背後で、冒頭から激しく、リズミカルなドラムさばきを披露。時に、髪を振り乱し、スティックを激しく振るった。そして「この先も、ずっと忘れることのない、自分の名刺代わりになる曲。最高に幸せです」と感激した。

川上は、10年にデビューした際のレコードレーベルが、ガンダムの型番「RX-78」に似た「RX-RECORDS」だと語った。その上で「とにかく、うれしかった。光栄だとメンバーが感じたのと同時に、マネジャーが『ガンダム』がすごく好きで10年頃『いつか『ガンダム』のタイアップを取ってこい』と言っていた。恩返しできた。僕らが何をしたこと以上にうれしい顔をしていた」と今回の楽曲提供がマネジャーへの恩返しだと語った。ギターの白井眞輝(38)も「マネジャーに拾っていただいた。やっと大きなプレゼントが出来たとうれしかった」と喜んだ。

楽曲について、川上はアニメ制作会社サンライズの小形尚弘ガンダムシリーズプロデューサーから1度、ダメ出しされたと明かした。「(原作の)小説を読んで、もう少し暗い曲にしていたら『もう少し明るくして』とダメ出しされた。メンバーだけでスタジオで合わせていたのが楽しく、アップビートな曲になった」と振り返った。ベース&コーラスの磯部寛之(38)も「作っている時、ストーリーのインスピレーションはあるけれど、あえて意識しないで、我々の中から出てくるものを形にした方が失礼じゃない、化学反応が起きたら良いよねと。純粋な思いで制作して楽しかった」と続いた。

「閃光」は、5月5日にリリースされる。川上は「非常に光栄…たくさんのファンがいると思う。兄も楽しみにしていて気合を入れて作った」と熱く語った。