歌手小林幸子(67)が25日、千葉・幕張メッセで「The VOCALOID Collection~2021 Spring~」に出演し、「サチコサンサチコサン ヘヴィメタルver.」を歌唱し、会場を沸かせた。

米4人組ハードロックバンド・KISSをイメージし、白塗りの顔に、黒を基調としたパンチの効いた衣装で登場した小林。歌唱中もノリノリで「楽しんでいるかー? ヘビメタサイコー!」と会場を盛り上げた。Twitter上では、「#ボカコレ最高」という言葉がトレンド入りするなど、大盛況を得た。

歌唱後「私は今、何をしていたのか…」と興奮を抑えきれない様子。この日のために結成されたというバンドの名は「BABAメタルです」と名称を公表。「才能あるミュージシャンたちなので、機会があったらまた、なにかしたい」と再結成を強く臨んだ。

また、生まれて初めてだったというロック衣装に「歩き方が変わる。ロックっぽい歩き方になっちゃう」と笑顔を見せた。

今回のコンセプト“ヘヴィメタル”は「今までやったことがないことをしたかった」ため発案したという。「こういう時代だから笑ってもらおう、楽しんでもらおう、という気持ちでやりました。本気です!」と力を込めた。

従来のファンには「どうしちゃったんですかって思われるかもしれないですが…『それはそれ』『これはこれ』って、切って考えていただきたい。これをやって小林幸子って面白いじゃんって思ってもらえればそれでいい」と割り切った様子だった。

この日は、およそ500人の前で歌唱。有観客で歌唱するのは、昨年12月に行われた同イベントぶりだという。

なかなかお客さんを前にして歌うことが出来なくなっている事に「歌い手って、お客様の前で歌いたい。お客さんが、感動したり、喜んでくれる、それが一番幸せなんです」と喜びをかみしめた。

同イベントは昨年12月に初開催されたイベントで、ボカロ文化をきっかけに生まれたインターネット等で活動するクリエイターやユーザー、企業などボカロに関わる全ての方が参加できる祭典。VOCALOIDとは音声合成技術を使った音楽。

 

〇…小林は、この日から発令された緊急事態宣言についても触れた。「私たち個人がなんとかできることはない。従うしかないです」と話し、「従って、それで早く終息に向かうなら、従いましょう。一緒に協力していかなければならない。待つしかないんです」と力を込めた。

今回で発令は3度目。昨年から徹底されている「ステイホーム」に伴い、おうち時間が増えたという小林は「本を読む機会が増えました」。「お料理も上手になっちゃった。楽しいです。主婦の人って才能ないと主婦できないなって思いますね。夫が文句言わずにおいしいって食べてくれています」と満足げに明かした。