息子の誕生日祝いとして新型コロナウイルスワクチンの普及への寄付を呼びかけていたヘンリー王子(36)とメーガン妃(39)夫妻が、300万ドルの支援金を集めたことが明らかになった。

夫妻の財団アーチウェルズを通じ、6日に2歳を迎えたアーチー君の誕生日を祝って寄付して欲しいと支援者に呼びかけていた。19日に3度目の結婚記念日を迎えた夫妻は前日、支援者に寄付金が300万ドルを超えたことを報告し、感謝のメッセージを送ったと英メディアが伝えている。「公平なワクチン分配」を求めている夫妻は、世界中の貧しい国にワクチンを届けるために寄付を呼びかけていた。

夫妻は8日に米テレビ局で放送された「世界で最も脆弱(ぜいじゃく)な場所にいる家族」にワクチンを届けるための慈善コンサート「Vax Live」の共催にも名を連ねており、こちらも3億200万ドルの寄付金を集め、2600万回以上のワクチンを調達することができたと、主催するグローバル・シチズンが発表している。

また、夫妻は19日に結婚3周年を記念してアーチウェルズ財団の公式サイトで食糧支援団体「ワールド・セントラル・キッチン」と提携し、新型コロナウイルスの感染爆発による甚大な被害が出ているインドのムンバイに「救済センター」を新たに設立することを発表した。

同センターは夫妻が以前から支援するムンバイを拠点とする女性の健康や雇用を支援する慈善団体マイナ・マヒラの本拠地にもなるという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)