お笑い芸人、間寛平(71)の「間寛平 芸能生活50周年+1記念ツアー『いくつになっても甘えん坊』」の東京公演が6日、東京・有楽町の読売ホールで行われ、明石家さんま(65)がサプライズ出演した。

寛平はオープニングでエレキ講談を披露。そしてうどん屋の大旦那を演じる新喜劇に出演した。途中、さんまが大衆演劇の役者役で村上ショージ(66)ジミー大西(57)とともに登場すると、場内は驚きの大拍手。

さんまは「こんなところに来てる場合やないねん。自分の映画『漁港の肉子ちゃん』を宣伝しなけりゃいけないねん」。そして、いろいろな人物の名前を挙げて「田村亮とか励ましにいかなきゃいけないねん」とボケると、村上ショージが「それじゃないねん」とツッコミ。さんまが「宮迫(博之)か」とボケると場内は大爆笑に包まれた。

寛平が登場してせりふを忘れると、さんまは「自分の舞台なんやから、せりふくらいちゃんと覚えてきなさいよ。俺、ノーギャラやねん。半分でいい言うたら、払われへん、と。高いねん」とぼやいた。

終演後に会見した寛平は「ほんまにアドリブばっかりで、でも時間がないから大変でした。時間通りにおわらないかんので。どうでした? これが吉本新喜劇です。さんまちゃんが(午後)6時半に出てきて7時10分まで、40分やった。あと10分やったり、新喜劇1本分ですよ(笑い)。ほんま、みんなに助けてもらった。さんまちゃんより6歳年上なんだけど、ほんまに甘えやすい。今日出てもらったメンバーには、本当に甘えてばかりです」と話した。

新型コロナウイルスの影響で1年延期になり、観客も半分しか入れられなかったツアーだが、寛平は「ほんまに出来たことが何より」。2年ぶりの舞台共演となったさんまについては「いつも長くなる。怖いですね。ボケなくちゃいかんから。一応、台本があるんですけど、全部アドリブ。急に振られるんですけど、ちゃんとボケないと怒られる。ドキドキしますね。ジミーやショージが怒られているとホッとします(笑い)。新喜劇でも辻本(茂雄)とか、みんなアドリブです。正しいせりふは3つくらいです。今日は、いつもと違うせりふが多くてきつかった。でも、誰かが覚えてるから大丈夫」と笑った。

芸能生活50年余りを振り返って「みんなに甘えてきました。ズーッと楽しくやってきました。正直、24歳で(吉本新喜劇の)座長になったんですけど、芝居もできないのでつらかった。2年やって池乃めだかちゃんが僕の座に入ってきてくれて助かった」と振り返った。

一時は大きな借金を抱えた。「芸人を辞めようとは思わなかった。さんまちゃんは女の子から逃げてたけど、僕は借金取りから逃げてた」と話した。

先月30日の熊本公演が中止になったため、この日がツアーの幕開け。「(10月9、10日の)なんば花月まで突っ走ります」と言って、取材陣のリクエストに応えて「かい~の」のしぐさをしながら「しあわせやな~」と新ギャグを披露した。

他にかまいたち、千鳥、次長課長、中川家らが出演した。