元DeNA監督の中畑清氏(67)が24日、ノンフィクション書籍「ベイスターズ再建録 『継承と革新』その途上の10年」(二宮寿朗、双葉社=税込み1760円)の刊行を記念して、オンライン会見に臨んだ。

今日25日に発売される同書は、グラウンド上の選手ではなく、球団職員たちの闘いを追った異色のノンフィクション。DeNA初代監督の中畑氏は、監督に就任した2012年当時を「とにかく球団に元気、覇気がなかった。熱量を感じないというのが第一印象だった」と振り返った。

「プロ野球はお客さんに見てもらってナンボの世界」と、注目されるチームを目指し先頭に立ってアピールした。「監督ばかりが目立ってと言われたけど、最初はオレしか目立つ要素がなかった。でも次第に球団内の目的が1つとなり、ステージと観客も一体になっていったと思う」。監督を務めた4年間は最下位2度、5位が2度と結果が出なかったことに「あまり勝つことはできなかったけど、負けても次も応援したいと思ってもらえるチームになったと思う。オレも楽しかった」と、監督時代と同様に熱い口調で語った。

現在のチームを率いる三浦大輔監督に向けては「大輔は投手出身だから、もっと投手陣の強化、整備をメインに出してやってほしいな」とエールを送っていた。