NHKを退職した大越健介氏(59)が、テレビ朝日「報道ステーション」のメインキャスターに就任することが9日、同局から発表された。10月クールから、月曜~木曜日まで担当する。

大越氏はNHKを6月30日付で定年退職していた。テレビ朝日で新たなスタートを切るにあたって「報道ステーションの責任ある一員として仕事ができることを、心から光栄に思っています。日々のニュースに神経を研ぎ澄まし、取材を深め、平たい言葉で伝えることを心がけていきます」とコメントした。

同局は起用理由について「コロナ禍の世界をひもとくため、内外ともに激動の時代を見据えるために、大越さんの第一線のジャーナリストとしての豊富な経験が番組に必要と考えた」と説明。その上で「より深い視点・洞察から番組をさらに一段階のレベルに進化させてくれることを期待しています」と、大越氏のキャスターとしての経験と実績に期待を寄せた。

その他の出演メンバーについては、現在の出演メンバーが中心となるが、詳細は追って発表するとしている。

大越氏は、1985年(昭60)にNHK入局。ワシントン支局長などを経て、「ニュースウオッチ9」「サンデースポーツ2020」キャスターなどを務めた。

◆大越健介(おおこし・けんすけ)1961年(昭36)8月25日、新潟県生まれ。東大入学後に硬式野球部に入部。1年時は内野手、2年から本格的に投手。在学8シーズンで4位1回、5位3回。85年にNHK入局。05年にワシントン特派員、07年に同支局長。10年3月から15年3月まで「ニュースウオッチ9」キャスターを務めた。