嘉門タツオ(62)テツandトモ、AMEMIYA(42)どぶろっくが出演するWOWOWプラスの番組「歌ネタ四銃士 爆笑浪漫飛行!」取材会が27日、都内で行われた。番組は、歌ネタを得意とする歌ネタ四銃士が集結し“音楽と笑いの融合で日本を元気にする”というテーマで、社会風刺も込めた、さまざまな歌ネタを披露した。

どぶろっくは「ワクチン~輝く未来へ~」と題し「僕のジンジン ワクワクしているよ やらしいことしたい ワクワク ジン クール ワクワク ジン クール!!」と腰を左右に振りながら歌った。

AMEMIYAは、集まった取材陣に「皆さん、東京オリンピック行きたいでしょ? こっちに来てくれてうれしい」と感謝。その上で「密を避けるためモノを通販で買うことが増えたことによる問題」と題し「開始前、やたらゴラゴタしてたけど、オリンピック始まりました。開会式、オファーギリギリまで待ってましたけど…オファー来ませんでした!」などと絶叫した。

テツandトモは「コロナ禍」と題し、「あいさつする時、いちいちマスクをずらすヤツ、なんでだろう~」などと歌いつつ、激しく踊った。

嘉門タツオは「時節柄、オリンピック、コロナも…」と言いつつ

「あんだけ反対してたけど始まった。バッハ、バッハ、バッハ、スピーチ長い、長い、長い」

「息がかかるほどそばに寄らないで、コロナ怖いんです」

「飛沫(ひまつ)感染や・め・てぇ~」

「接種、接種、接種。ワクチン接種が遅れてる、副反応が怖いのかもね」

などと替え歌を連発した。

番組は、歌謡ポップスチャンネルで9月12日午後6時から、WOWOWプラスで同13日深夜2時45分から放送する。また同19日に名古屋・御園座、25日に東京・ティアラこうとう大ホールでライブも開催する。

テツandトモの石澤智幸(51)は「嘉門さんに誘われて参加した。4組一緒になるのは初めてだと思います。なかなか4組で集まって何かをやることはない。コンビを組んで、やっと24年。みんな、嘉門さんを通って芸人になっている。嘉門さんのCDを聴いて、楽しいと思って始めた」と“レジェンド”嘉門に感謝した。

嘉門は「共通点は、自分の主張を持って、みんなやっている。音を遊び、自分でギターを弾くというところに説得力がある。みんな、キャリアも力があり、独立して客を呼べるみんなが集まる。ここから、いろいろなことが生まれていくと思う。非常に楽しみなプロジェクトが始まった。全国、この4組で出掛けてまいります」と期待した。

SNSの普及が進み、政治的な発言や社会風刺をすると炎上するなど、昨今は、ますます著名人、芸能人が発言しにくい世の中になっている。その中で、社会風刺を歌ネタとして芸にすることについて、嘉門は「我々は(歌ネタで)どう思うのかという主張が出来る。YouTubeなどテレビで言えないことも形に出来る転換期。我々は時流に乗れる」と断言した。

その上で「東京オリンピックも、みんなやるかやらんか、分からんかったけど(選手は)あれだけ練習しているとインタビューが出てきて、笑顔も出てくる。明らかな効果も実感している。ここからが我々の本領発揮」と語った。東京五輪には、反対の声もいまだ少なくないが、嘉門は「政治的なことに絡むと、波風が立つこともあるけど、現象として、取り巻く周囲の状況を言う、みんなが思うことは言うべきと思う」と風刺歌の意義を強調。既に、東京五輪の招致からこれまでに起きた、大会に関わる重要人物の相次ぐ辞任など混乱を風刺した歌を作っており、27日中にYouTubeで公開することを明らかにした。