コーラスグループ「ボニージャックス」が4日、神奈川県内でコンサートを開催した。8月30日にトップテナーを務めた歌手の西脇久夫さんが亡くなってからの初のステージ。この日は、後輩コーラスグループ「ベイビーブー」と共演し、「ちいさい秋みつけた」「パジャマでおじゃま」など26曲を披露した。

バリトンの鹿嶌武臣(87)はファンからの「解散しないで」という声について「この3人で続けて行く。我々を呼んで頂ける方がいる限り続けて行く。もし呼ばれなくなったら、その時が定年です」とコメントした。また、西脇さんとの思い出について「昔、ロシアに行ったとき、寒かったのでみんな帽子を買った。我々は安い帽子で西脇だけ高価なアザラシの帽子を買って被っていると、行く先々でこの人(西脇さん)が一番偉いと思われてもてなされた」というエピソードを明かし、「とにかく西脇はキザで、目立ちたがり屋、わがままだったけど、メロディーを歌う人間はそれぐらいじゃなきゃいけない。それを個性だと思えたからこれまで長く一緒にボニージャックスを続けることが出来た」と語った。

一方、ボニージャックスの後継者として近年、共演することも多いベイビーブーのリーダー・ユースケは「最後に4人のボニージャックスと共演させて頂いたのが、7月4日の宮崎のステージでした。その宮崎の楽屋で“次のコンサートではこれを歌おう、あれを歌おう”と話をしていたことを思い出します」としみじみ語った。