元「2ちゃんねる」管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(44)の福島県産の農畜産物をめぐる発言を受け、ひろゆき氏の日常を描いた漫画「だんな様はひろゆき」の作画担当、wako(わこ)氏が「マジでぶち切れております」とコメントした。

ひろゆき氏は24日、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」にリモート出演。番組では、諸外国における福島県産食品の輸入規制の現状について取り上げ、ひろゆき氏は「例えば『チェルノブイリ産の小麦』とか書いてあっても積極的に買う人はいないと思うので、『福島』って名前の付いた農作物を食べないって僕は当たり前だと思う。日本の人が福島を応援したいっていうのはわかるんですけど、外国の人が別に無理して食わなくていいものを食わないのは当然だと思うので、この風評被害の払拭(ふっしょく)は無理だと思う」と私見を述べた。

また、ひろゆき氏は「そこでしか手に入らないすごくレアなものであれば、ある程度リスクがあっても(買うかもしれないが)、米は福島産以外にもおいしい米がいっぱいあるわけだから、『じゃあ、他のでいいです』ってなるのは当然の感覚。その当然の感覚を理解しないで、『安全です』っていうのをウリにしている限り無理」と指摘し、「キレイ事として『福島』という名前で製品を売るのをやめたほうがいいと思う。実際、(原発事故から)10年経っても解決しなかったわけじゃないですか。多分、15年経ってもマイナスのイメージは変わらないと思う」と述べた。

この発言に、wako氏は28日、自身のツイッターで「先日のひろゆきさんが某TV番組で福島産についてあれこれコメントした件、福島酪王カフェオレを長年勝手に主催している私もきちんと把握しています。奥様とのお仕事とはいえひろゆきさんを漫画で描いている以上、私にコメントが求められることは充分理解出来ている次第です」と言及し、「無事ブチ切れております。マジでぶち切れております。今まで作画しながら何度も『殴りてぇな』と思っていましたが今回はまじもんの殴りテェな……です。意見の違いは仕方ないです。意見の合う人とだけ仕事出来たら気持ち良いけどそんなことは不可能です。でもだからこそ怒った時は怒ってると伝えたい」「ブチ切れてんのよ…まじ有り得んのよなんなのひろゆき……作画まじほんときっっっっっつい(だけど奥様のことは大っっっっ好きなのよ)」と怒りをあらわにした。

続くツイートでは「事実としてひろゆきさんが仰ったことは理解しております」と冷静に受け止めた上で、「偏見を簡単に払拭出来るものじゃないことは充分、それこそ福島の生産者はもうこの10年で嫌でも…本当に何度もそれに打ちのめされてきました。ひろゆきさんの言ってることは現実、でもみんな、この10年を無駄と言われたくはなかったんですよ…」と、怒りの理由を説明した。

wako氏のツイートに、ひろゆき氏は「福島の事故から10年経っても福島の農産物は、他の産地よりも安く買い叩かれてるわけで、やり方変えないと農家は辛いままでは無いですか?農家や行政が今後もやり方を変えずに辛いままで居る事を望むのは“応援”ではなく、足を引っ張る事だと思ってるおいらです」と返信。その後のツイートで「会津藩は、みんな大好き新撰組の所属なので、新撰組のキャラクターに『会津米』って名前付けて売れば海外でも売れる気がしますけどね」などと提案した。