神話の地、出雲(島根県東部)を舞台に母親を失った少女の再生を描くアニメ映画「神在月のこども」(白井孝奈監督、8日公開)の完成試写会が2日、都内で行われた。

少女の母の声を演じた柴咲コウ(40)は「脚本を読んで涙が出ました。けなげに頑張る少女の背中を押してあげたくなる作品です。そして、私が声を聞いて育った神谷明さん(75=大国主役)の声は本当に神懸かってます」と神妙に話した。父親役の井浦新(47)は「世のお父さんたちの心配をそのまま演じた感じですね」。ヒロインの少女時代を担当した新津ちせ(11)は「負けず嫌いなところが私にそっくり」と笑顔を見せた。

NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に出演中で、成長したヒロイン役の蒔田彩珠(19)やテーマ曲を担当したmiwa(31)は出雲から中継で参加。蒔田は「こうして話せるのが不思議です。収録はバラバラだったので、お母さん役の柴咲コウさんとは実は初対面です」と中継映像から手を振った。