有村架純(28)が19日、東京・スペースFS汐留で行われた主演ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 前科者-新米保護司・阿川佳代-」(20日スタート、土曜午後10時半放送、配信。第1話無料放送)完成報告会で、初共演した石橋静河(27)を「立ち姿から格好良い女優さん。毎日、好きが積もった。出会えて良かった」と評し、独特の言い回しで“運命の出会い”を強調した。

「前科者-新米保護司・阿川佳代-」は「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の香川まさひと氏原作、月島冬二氏作画の漫画「前科者」の実写化作品で、罪を犯した前科者の更生、社会復帰を目指し、向き合い奮闘する保護司の姿を描いた。有村は主人公の保護司・阿川佳代を、石橋は経営するアクセサリーショップの従業員に激しい暴力を振るい恐喝、傷害罪で懲役2年の実刑を受け、仮釈放となり佳代の初めての保護観察対象者となった斉藤みどりを演じる。

今作は、「あゝ、荒野」前後編で知られる岸善幸監督が、連続ドラマと映画で実写映像化に挑み、映画版の公開は22年となっている。有村は、撮影を振り返り「映画とドラマを立て続けに撮影した2カ月…濃密で満たされておりました」と振り返った。その上で「一言で言うと楽しかった。人と向き合うことはエネルギーもいるし、一筋縄ではいかない。人によって心を動かされる、気持ちが揺れ動いていたので、これほど気持ちが生きる現場も素晴らしい…人のために生きるのは素晴らしいと思った」と語った。

その上で「私もドキドキしながら現場に入った。最初に映画を撮影し、それからドラマに入った。テストをやらずに段取りだけやって即、本番。感性が研ぎ澄まされる瞬間が、たくさんあった。役者たちみんながメチャクチャ集中していたのに刺激を受けた。毎日、揺さぶられて…本当にお芝居って楽しいと心から思えた」と撮影現場の様子と思いを語った。岸監督から現場で戦う姿勢を「本当に国民的女優だと思う」と絶賛されると、照れ笑いを浮かべた。

一方、石橋は、有村との初共演について聞かれ「初めましてで、どうしようと思ったけれど、現場でお会いして大丈夫だと思った。いいバディを組めると思った。さぁ、こい…みたいな感じで温かく迎えてくれたので、暴れるぞと」と、初対面から有村に全幅の信頼を寄せていたと強調した。それを聞いた有村は「ニコニコしちゃう。久しぶりにお会いしたので舞い上がっちゃう」と、この日、一緒に登壇したことそのものを喜んだ。