コメディアンぜんじろう(53)が20日に東京・下北沢の小劇場・楽園で「スタンダップコメディGO! Vol.2」に出演する。

「日本スタンダップコメディ協会」副会長を務めるぜんじろうは「スタンダップコメディーはまだ日本に根付いてないんですが、はやらせていきたい」と意気込みを語った。スタンダップコメディーは主にコメディアン1人で観衆と即興で対話する形式で、英語圏で人気を確立している。協会会長の清水宏(55)ラサール石井(66)インコさん(45)も同公演に出演する。

90年代前半に関西で大ブレークも98年に渡米。ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴで本場のスタンダップコメディーを学んだ。「バカはやらずに主張する。『俺、こう思う』って。日本じゃ理屈っぽいって言われるけど、アメリカでは面白いと聞き入れられた。テーマも社会問題、差別問題、政治、あと日常観察。しゃべるコラム、しゃべるエッセー」。

日本に戻り、05年にロボット相手に漫才を始めた。「全然でした。何してんねん! って」。時代を先取りしすぎた。それでも、チャレンジを続ける。「スタンダップコメディーという定義を掲げてやっていく。大人の笑いを見に来てください」と話している。【小谷野俊哉】

◆ぜんじろう 1968年(昭43)1月30日、兵庫県姫路市生まれ。大阪芸大中退。87年、上岡龍太郎に入門。92年、毎日放送「テレビのツボ」司会。