漫才日本一決定戦「M－1グランプリ2021」の決勝が19日、行われ、お笑いコンビ錦鯉が悲願の初優勝を果たした。 長谷川雅紀（50）は昨年49歳での「最年長ファイナリスト」に続いて、「最年長チャンピオン」の栄冠を、相方の渡辺隆（43）とともに手にした。

「M－1グランプリ2021」決勝で優勝した錦鯉。長谷川雅紀（左）と渡辺隆（Ｃ）M－1グランプリ事務局

＜最終決戦の成績＞

順位	コンビ名	得点	巨人	富澤	塙	立川	礼二	松本	上沼
１	錦鯉	５	－	○	○	○	○	○	－
２	オズワルド	１	○	－	－	－	－	－	－
２	インディアンス	１	－	－	－	－	－	－	○

錦鯉（ＳＭＡ）

最終決戦は2番目に登場。町中に逃げた猿を捕まえようとする長谷川。追い詰めるも森に逃げ込む猿。おびき寄せるため罠を仕掛け…

◆錦鯉長谷川（大泣きで）「諦めないでやってきて良かった。僕はラストイヤーが56歳だから（笑）。今年決められて良かった」

◆錦鯉渡辺「本当に雅紀さんとコンビ組めて良かった」

◆松本人志の話「今まででこんなに悩んだことなかった」

◆上沼恵美子の話「一番難しかった」

◆オール巨人の話「悩みました。誰が優勝しても良かった」

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露する錦鯉。長谷川雅紀（左）と渡辺隆（C）M－1グランプリ事務局

「M－1グランプリ2021」決勝で優勝し、ダウンタウン松本人志から優勝トロフィーを受け取る錦鯉の長谷川雅紀（前列中央）とお辞儀する渡辺隆（右）（C）M－1グランプリ事務局

「M－1グランプリ2021」決勝で優勝した錦鯉の長谷川雅紀（左）と渡辺隆は抱き合って喜ぶ（C）M－1グランプリ事務局

インディアンス（吉本興業）

最終決戦のトップバッターとして登場。売れてチヤホヤされたいきむ。田淵が冗舌な女の子や、大阪のオバちゃんに扮しリズミカルなボケ。

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するインディアンス。田渕章裕（左）と、きむ（Ｃ）M－1グランプリ事務局

オズワルド（吉本興業）

最終決戦は3番目に登場。ラーメン屋で列に割り込んできたおじさんを許したい畠中、許したくない畠中。戸惑う伊藤。結局…

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するオズワルド。畠中悠（左）と伊藤俊介（C）M－1グランプリ事務局

＜ファーストラウンドの成績＞

順位	コンビ名	得点	巨人	富澤	塙	立川	礼二	松本	上沼
１	オズワルド	665	94	95	95	96	96	96	93
２	錦鯉	655	92	94	94	90	96	94	95
２	インディアンス	655	92	91	93	94	94	93	98
４	ロングコートダディ	649	89	90	93	95	95	91	96
５	もも	645	91	90	91	96	95	92	90
６	ゆにばーす	638	89	92	91	91	93	88	94
６	真空ジェシカ	638	90	89	92	94	94	90	89
８	モグライダー	637	91	93	92	89	90	89	93
９	ハライチ	636	88	90	89	90	89	92	98
10	ランジャタイ	628	87	91	90	96	89	87	88

もも（吉本興業）

せめる。が欲しいものに次々に「○○顔」でツッコむまもる。。次第にヒートアップし…

◆立川志らくの話「だんだん盛り上がって。次のネタを見たかった」

◆松本人志の話「将来、3年後優勝顔ですわ」

◆オール巨人の話「最初からもっと行ったら良かったんやない？」

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するもも。まもる。（左）と、せめる。（C）M－1グランプリ事務局

インディアンス（吉本興業）

きむの新しい趣味は怖い動画。二人で再現するも田淵のテンポの良いコミカルな演技に怖さ半減。

◆上沼恵美子の話「すっごいレベル高い今年」

◆中川家・礼二の話「田淵の小ボケ、広い年齢層にウケそう」

◆松本人志の話「テンポが素晴らしい。でもすぐ次に行っちゃうのが…」

錦鯉（ＳＭＡ）

長谷川が合コンに行く練習。気合いが空回りして女の子がドン引き。

◆中川家・礼二の話「去年のパチンコに比べると雲泥の差」

◆上沼恵美子の話「紙芝居と水飴が懐かしかった。ベテランの力感じた」

◆松本人志の話「今年はめちゃくちゃおもしろかった」

◆サンドウィッチマン富澤たけしの話「ボケとツッコミのリズムがハマった。誰よりも声が出てた」

ロングコートダディ（吉本興業）

生まれ変わったらワニになりたい。ワニになる練習をするも後世は肉うどん！？

◆上沼恵美子の話「落ち着いているしいい。肉うどん好き」

◆ナイツ・塙宣之の話「二人の顔がいい。『えっ？』っていう顔がツボ」

◆サンドウィッチマン富澤たけしの話「肉うどんが食べられる顔が好き」

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するロングコートダディ。堂前透（左）と兎（C）M－1グランプリ事務局

オズワルド（吉本興業）

友達がいない畠中。友達をねだられ拒む伊藤。しつこくねだられついに…

◆松本人志の話「おもしろい。期待されながら乗り越えてきた」

◆オール巨人の話「直すとこないんちゃう」

◆中川家・礼二の話「尻上がりに盛り上がる様を見せてもらった」

◆ナイツ・塙宣之の話「畳一畳あればできる芸、話芸。素晴らしい」

【Ｍ１】伊藤沙莉が絶叫「喉枯れる」兄のオズワルド伊藤をリアルタイム応援

【Ｍ１】オズワルドが最終ラウンド進出　松本、巨人ら絶賛

真空ジェシカ（プロダクション人力舎）

なりたかった1日市長体験。町に繰り出すとクセのある市民に出会い…。

◆中川家・礼二の話「1個1個のワードがハマってた」

◆立川志らくの話「私は大好き。1番好きなのになぜ点数がランジャタイより低いのか…」

◆オール巨人の話「センスめちゃくちゃ感じます。わかりやすい言葉」

◆松本人志の話「確実に点数取ってきて1回も外すことなく見せつけられた」

◆上沼恵美子の話「あか抜けてました。着いて行ってない自分がもどかしい」

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露する真空ジェシカ。ガク（左）と川北茂澄（Ｃ）M－1グランプリ事務局

ハライチ（ワタナベエンターテインメント）

澤部がやりたいことにことごとくケチをつける岩井。岩井がやりたいことにケチをつけ返す澤部。どんどん話が飛躍して…

◆上沼恵美子の話「審査員のみなさんおかしい。これぐらいの方がファイナルに出てこないといけない」

◆サンドウィッチマン富澤たけしの話「今までのハライチと違う。敗者復活でこのレベルすごい」

◆ナイツ・塙宣之の話「わかりづらいネタを岩井はやりたがる。今日できて良かったんじゃない」

【Ｍ１】ハライチ敗者復活も脱落　岩井「楽しい15年間でした」王座ならず

「M－1グランプリ2021」敗者復活戦でネタを披露するハライチ。岩井勇気（左）と澤部佑（Ｃ）M－1グランプリ事務局

「M－1グランプリ2021」敗者復活戦で勝利を決めた瞬間のハライチ。岩井勇気（左）と澤部佑（Ｃ）M－1グランプリ事務局

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するハライチ。岩井勇気（左）と澤部佑（Ｃ）M－1グランプリ事務局

ゆにばーす（吉本興業）

男女の友情はあるのかディベート対決。ない派の川瀬名人と、絶対ある派のはらが…

◆上沼恵美子の話「完璧でしたね」

◆中川家・礼二の話「ネタがいい。はらちゃんがすごくうまくなった」

◆オール巨人の話「やる気が見えた。やり方が変わったね」

◆松本人志の話「めちゃめちゃうまくなってるけど、なんで俺88点なんかな」

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するゆにばーす。はら（左）と川瀬名人（Ｃ）M－1グランプリ事務局

ランジャタイ（グレープカンパニー）

ファーストラウンドは2番目に登場。強風に煽られ飛んできたネコが耳から頭に入って…。ネコの大冒険。

◆立川志らくの話「最初見たときふざけんな！って思ったけど、見てるうちに100点か0点かどっちかだと私はツボにはまった」

◆サンドウィッチマン富澤たけしの話「決勝だぞお前ら！」後輩にキツイダメ出し。

◆松本人志の話「見る側の精神状態による。体調知るにはいい漫才」

【Ｍ１】ランジャタイが最初の敗退コンビ　４位以下が確定

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するランジャタイ。伊藤幸司（左）と国崎和也（Ｃ）M－1グランプリ事務局

モグライダー（マセキ芸能社）

最終決戦のトップバッターとして登場。美川憲一の「さそり座の女」の歌い出しをネタに。「ふたご座？」「いいえ私は…」

◆上沼恵美子の話「トップにしては最高、４分でファンになっちゃった」

◆サンドウィッチマン富澤たけしの話「馬鹿なのに知的」

◆松本人志の話「どっちも声がいい。点数ちょっと低い？ガチでやらせてもらってる」

◆中川家・礼二の話「突っ込みがうまい」

「M－1グランプリ2021」決勝でネタを披露するモグライダー。芝大輔（左）とともしげ（Ｃ）M－1グランプリ事務局

＜決勝進出コンビ略歴＞

◆もも　吉本興業所属。せめる。（93年7月14日、愛媛県生まれ）とまもる。（94年2月27日、京都府生まれ）によるコンビ。ともにNSC35期。17年結成。前コンビ名は「琴線（きんせん）」も、読みにくさから改名。初の決勝進出。

◆真空ジェシカ　人力舎所属。ガク（90年12月3日、神奈川県生まれ）と川北茂澄（89年05月23日、埼玉県生まれ）によるコンビ。学生時代に出会う。12年結成。前コンビ名は「川北コンビ」。初の決勝進出。

◆モグライダー　芝大輔（しば・だいすけ）1983年（昭58）7月25日生まれ、愛媛県出身。ともしげ、1982年（昭57）5月31日生まれ、埼玉県出身。2009年結成。マセキ芸能社所属。M－1には7度目の出場で初の決勝進出。

◆オズワルド　吉本興業所属。畠中悠（87年12月7日、北海道生まれ）と伊藤俊介（89年8月8日、千葉生まれ）によるコンビ。ともにNSC東京17期。14年結成。3年連続3度目の決勝進出。伊藤は女優伊藤沙莉（27）の兄。

◆ランジャタイ　伊藤幸司（いとう・こうじ）1985年（昭60）11月18日生まれ、鳥取県出身。国崎和也（くにざき・かずや）1987年（昭62）9月3日生まれ、富山県出身。2007年結成。グレープカンパニー所属。M－1には7度目の出場で初の決勝進出。

◆インディアンス　田渕章裕（たぶち・あきひろ）1985年（昭60）6月2日生まれ、兵庫県出身。きむ、1987年（昭62）12月24日生まれ、大阪府出身。2010年結成。吉本興業所属。M－1には9度目の出場で2回目の決勝進出。

◆ゆにばーす　はら、1989年（平1）11月7日生まれ、神奈川県出身。川瀬名人（かわせ・めいじん）1984年（昭59）8月11日生まれ、奈良県出身。2013年結成。吉本興業所属。M－1には7度目の出場で3度目の決勝進出。

◆錦鯉　ソニー・ミュージックアーティスツ（SMA）所属。長谷川雅紀（71年7月30日、北海道生まれ）と渡辺隆（78年4月15日、東京都生まれ）によるコンビ。12年結成。2年連続決勝進出で、昨年49歳の長谷川はファイナリスト最年長記録。

◆ロングコートダディ　吉本興業所属。堂前透（90年1月16日、福井県生まれ）、兎（88年8月19日、岡山県生まれ）は、ともにNSC31期。09年結成。初の決勝進出。

◆ハライチ　ワタナベエンターテインメント所属。岩井勇気（86年7月31日、埼玉県生まれ）と澤部佑（86年5月19日、埼玉県生まれ）によるコンビ。ワタナベコメディースクール2期。06年結成。結成15年目で「M－1」ラストイヤー。

※エントリーナンバー順

【Ｍ１】松本人志「この時点でＴＨＥ　Ｗとは違いますね」　決勝スタート

【Ｍ１】ナイツ塙宣之「審査基準は仲いいか」おぼん・こぼんチラつかせ!？

【Ｍ１】錦鯉とインディアンスが最終ラウンド進出　オズワルド加え３組決定

歴代のM1王者

M－1歴代優勝者

回	年	コンビ名	所属	エントリー数
第１回	2001年	中川家	吉本興業	1603組
第２回	2002年	ますだおかだ	松竹芸能	1756組
第３回	2003年	フットボールアワー	吉本興業	1906組
第４回	2004年	アンタッチャブル	人力舎	2617組
第５回	2005年	ブラックマヨネーズ	吉本興業	3378組
第６回	2006年	チュートリアル	吉本興業	3922組
第７回	2007年	サンドウィッチマン	グレープカンパニー	4239組
第８回	2008年	NON STYLE	吉本興業	4489組
第９回	2009年	パンクブーブー	吉本興業	4629組
第10回	2010年	笑い飯	吉本興業	4835組
第11回	2015年	トレンディエンジェル	吉本興業	3472組
第12回	2016年	銀シャリ	吉本興業	3503組
第13回	2017年	とろサーモン	吉本興業	4094組
第14回	2018年	霜降り明星	吉本興業	4640組
第15回	2019年	ミルクボーイ	吉本興業	5040組
第16回	2020年	マヂカルラブリー	吉本興業	5081組