「星の王子さま」を原作にしたミュージカル「リトルプリンス」が8日午後6時、東京・シアタークリエで開幕する。この日、公演前に公開通し稽古が行われ、出演者が取材に応じた。

音楽座ミュージカルとして初演された93年に王子を演じている土居裕子と、加藤梨里香がダブルキャストで王子を演じる。

通し稽古には土居が出演し「およそ30年ぶりくらいに王子を演じます。まさかここで王子をやるなんて夢にも思わなかった。感謝の思いでいっぱいです」と話した。オファーがあった時のことを「バカ言ってんじゃないよ、って言ってたのに、いつの間にかその気になっちゃった」と笑って見せた。

加藤は「土居さんから稽古でたくさんもらえるものがあり、とてもすてきな環境で稽古できました」と緊張気味に語った。

飛行士役の井上芳雄は「こんなに違うダブルキャストはない。ダブルキャストの本当の意味だと思う。比べようがない」と2人の王子を絶賛した。井上はキツネも演じており「『キャッツ』にあこがれてミュージカル界に入った。ネコじゃなかったけど、半分夢がかないました」と笑った。

花を演じる花總まりは「出番がほぼ1幕なので、200%くらいの気持ちでやらないと消化不良になるので頑張りたい。初心に帰って、影コーラスもさせてもらってます」と話した。

砂漠に住むヘビを演じる大野は「いろんな種類のヘビを見たり、毒の種類を調べたりしました」と驚かせ「どこからが現実で、どこからがファンタジーか分からない作品。早くお客さまに見てもらいたくてワクワクしていました」と話した。

同劇場での公演は31日まで。2月4~6日は愛知公演。