山田孝之(38)が12日、都内で、プロデューサーを務める短編映画プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season2」(2月18日公開)の完成披露舞台あいさつに、松本まりか(37)と出席した。

俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンら36人が監督した短編映画を、4シーズンに分けてオムニバス形式で公開するプロジェクトで、山田はその1つ「The Little Star」(紀里谷和明監督)に主演した。他作品の監督には志尊淳、柴咲コウらも名を連ね「いつもはカメラの前にいるけど、カメラの後ろに立つことの大切さやスタッフを理解することができる。素晴らしい取り組みと言ってくれている」と、プロデューサーとしての手応えを語った。

今作で共演した松本とは00年放送のNHKドラマ「六番目の小夜子」以来21年ぶりの顔合わせとなり、夫婦を演じた。時折連絡を取り合う間柄で、山田は「21年共演がないってなかなかないよね。お互いこの世界にしがみついてきた中で」と年月にしみじみ。松本は山田との演技について「孝之にはきっと何をしても大丈夫と思えた」と信頼を語り、「お芝居するのは緊張したけど、ミラクルな瞬間がたくさんあった。奇跡がたくさん起きてくれた」と振り返った。

特に山田に対して感情を爆発させるシーンでは「殺意が沸いてきた」といい、「孝之が本当におびえた目をする。その表情を見た時、ゾクゾクっとした」と松本。山田は「怖かったですよ、何されるか分からない。案の定、何か飛んできたりしましたけど。すごかったですよ」と苦笑した。

10代の頃の山田を知る松本は、山田の変化についても「いち視聴者としていろんな孝之を見てきた。こういうイベントで全くしゃべらないとか、番宣番組でとても無愛想だとか…」と回想。すると山田は「無愛想ではない。俺はここで何をしているのか、という顔になっていただけ。嫌だったわけではない」と強調した。

山田の反応に笑いながらも、松本は「そういう時代があり。そこから孝之がパッと抜けた瞬間があった。コミュニケーションを人としていこうと。俳優という枠を飛び出して、今いろんな活動をしている。何で短編映画をこんなに作るんだろうと、はたから見て思っていたけれど、今回やってみて、短編作る意味ってこういうことなんだとふに落ちた」と語った。最後に「これからも注目して見ていきたいと思いました」と話し終えると、山田は「まだ視聴者なんですね、あなたは」と突っ込んで笑いを誘った。