7月8日に開幕する舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」(東京・赤坂ACTシアター)で、ハリー・ポッター役を務めるのが藤原竜也(39)石丸幹二(56)向井理(39)の3人に決まったことが22日、分かった。TBS系「王様のブランチ」内で発表された。

3人は、度重なる映像オーディションを経て、昨年春に来日した海外スタッフとの対面オーディションに臨み、アジアで初となる世界的ヒット舞台のタイトルロールの座を勝ち取った。

回替わりで主役のハリー・ポッターを演じるトリプルキャスト制となる。

藤原は「世界で愛されている大ベストセラーシリーズに出演できること、大変光栄に思います。海外スタッフによる数度のオーディションは緊張しましたが、非常に貴重な経験となりました。“ハリー・ポッター”という世界を、ファンの方だけでなく、演劇を見たことのない方にも楽しんでいただけるよう、とにかく精いっぱい演じます」とコメント。

石丸は「ブロードウェイで見た時の興奮が忘れられない。めくるめくような魔法の嵐に、どよめきが沸きおこり、ハリーたちと一緒に客席もハラハラドキドキ。こんな夢のような体験を、日本で味わえるなんて。しかも、今度は俳優として舞台上で。皆さん、ぜひお楽しみに!」と呼び掛けた。

向井は「舞台でも魔法がたくさん出てきて、自分が演じていなくても見に行きたいほど面白い舞台です! その作品に出演者として最初に関われることがとても楽しみで、オーディションに参加してよかったと思っています。今までどおり、真摯(しんし)に作品に向き合いたいと思います」と力を込めた。

小説、映画ともに世界中で人気の「ハリー・ポッターシリーズ」舞台版は、小説の最終巻から19年後を描いた物語。1部と2部に分けて上演され、ハリー・ポッターの次男アルバスを中心に話が進む。映画でおなじみのキャラクターも登場し、原作ファンも楽しめる内容となっているという。 TBS開局70周年を記念した上演で、制作はミュージカル「ビリー・エリオット」「メリー・ポピンズ」などの海外作品にも定評のあるホリプロが担当する。会場の赤坂ACTシアターは、専用劇場に改修された。 16年7月に始まった同舞台は、ロンドン、ニューヨークなどで420万人を動員するほどの人気ぶり。アジア圏では初上演となるだけに、注目が集まっている。

英国では24の名だたる演劇賞を総なめにし、アメリカでもトニー賞の最優秀作品賞などを獲得した話題作だ。