小日向文世が68歳の誕生日を迎えた23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」(田中亮監督)大ヒット御礼舞台あいさつで、主演の長澤まさみ(34)、共演の東出昌大(33)らに祝福された。

小日向は「あまり、うれしい年じゃないですよね。よく、ここまで元気にやってこられたなと思います」と笑みを浮かべた。

一方で、18年4月期のフジテレビ系月9ドラマから19年のスペシャルドラマ、同年と20年、そして今作と3本の映画になったシリーズを、渥美清さん主演の映画「男はつらいよ」シリーズと重ね合わせたと感慨深げに語った。「もし『コンフィデンスマン』が、日本の不朽の名作『寅さん』シリーズみたくなったらいいなと、第1回目の映画の時に話したんですけど、そうなりつつあるんで」。

その上で「渥美清さんって、いくつくらいまで現役でやられたんだろうと思ったら、68歳でお亡くなりになったんですよね。まさに僕、その年で」と口にした。東出昌大(33)から「どうリアクションすればいいんですか?」と突っ込まれると「少しずつ、少しずつ、僕もフェードアウトしても良いかなと、ちらっと思った。この現場に来ると、いやがおうでも元気にさせられるんですよね」と笑った。

小日向の“フェードアウト宣言”に、長澤は、「いやいやいや…。そんなことを言いながら、メンバーの中で1番、元気ですから。私たちを引っ張ってくださるのは小日向さん」と笑顔で否定。その上で「こうやって、みんなで、こんなに長く1つの作品を続けてくることが出来ると思わなくて。やっぱり中心にいて、みんなをまとめて、みんな自由に動かさせてくれるのは小日向さんのおかげ。いなかったら、もっとダラけていたような気がします」と感謝した。

小日向は、長澤から「みんな仲がいい…緩い現場なんですけど、小日向さんがいるからこそ、締まる。どんなゲストが来ても、温かい心で受け止めてくださるのは、小日向さんが積極的にやってくださる。いつまでも元気でいて下さい」とエールを送られると「ありがとうございます、まさみちゃん。頑張ります、頑張ります」と喜んだ。