安達祐実(40)が、玉木宏(42)主演の20年の日本テレビ系ドラマを映画化した「極主夫道 ザ・シネマ」(6月公開)で、怒るとドスをきかせてキレまくる保育園の白石園長先生を演じることが24日、分かった。極道に迫られておどおどしていても、怒りのスイッチが入ると一転、180度キャラ変してブチ切れる役どころ。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の美咲すみれ役の、棒読みセリフや大根芝居が連日、話題を呼んでいるが「極主夫道」では、ひと味違う安達の演技のうまさが話題になりそうだ。

安達が演じる白石先生は、かりゅう保育園の園長という役どころだ。保育園は、吉田鋼太郎(63)演じる極悪地上げ屋・近藤に立ち退きを命じられており、玉木演じる元極道の専業主夫“不死身の龍”が保育園を助けようと奔走するものの、やがて抗争に発展してしまう。極道が園に詰め寄る中、おびえていた白石園長先生が突然「ええ加減にせんかい、ボケ! 何、さらしてくれとんじゃ!」などとブチ切れるシーンは見ものだ。

安達は「今回の劇場版が初めての『極主夫道』への参加になります。個性的で、すばらしい俳優の皆さんであふれかえっており、毎カット毎カットが面白く、とても楽しい撮影でした」と撮影を振り返った。その上で、役どころについて「おとなしそうな顔をしてスイッチが入ると、めちゃくちゃ怖いという、保育園の園長先生です。振り幅が大きい役なので、物語りに溶け込みつつ、はみ出しつつ、ちょっとしたインパクトとして存在していられたならばうれしいなと思います」とコメントした。

また、龍が住む火竜町に越してきた新婚夫婦の和馬を渡辺邦斗(38)佳純を新川優愛(28)が演じる。ふたりの龍への誤解が誤解を呼び、さまざまな人びとを巻き込みながら事態をややこしくする役どころだ。渡辺は「ドラマも見ていたので、シュールな笑いが癖になる独特な『極主夫道』の世界が、現場でも広がっていることに興奮しました。笑いの絶えない、すてきなチームに参加できて、とても幸せな時間でした」とコメントした。新川も「玉木宏さんはじめ、ドラマから見ていた個性豊かなキャラクターの皆さんとご一緒でき、とても楽しい時間でした。撮影現場もにぎやかで、撮影を終えて帰るのが寂しくなってしまうほどでした。世間では日々暗いニュースも少なくないですが、この映画を見てぱーっと明るい気持ちになっていただけるとうれしいです」と呼び掛けた。