俳優、司会者として活躍した柳生博さん(本名同じ)が16日、老衰のため山梨・北杜市の自宅で亡くなった。85歳だった。オーナーを務める「八ケ岳倶楽部」のフェイスブックで、次男の柳生宗助氏が21日、報告した。

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柳生博さんが04年から会長を15年間務めた「公益財団法人 日本野鳥の会」の公式サイトでも訃報が報告された。「会長時代は、全国津々浦々の日本野鳥の会の支部を訪ね歩き、その地域の野鳥や自然について当会の会員さんと語り合い、飲み交わすことをとても楽しみにしておられました」と回想。国際条約に関してのイベントや式典にも参加した功績をたたえた。

また04年の発足当初から会長を務め、兵庫・但馬地域でコウノトリの野生復帰を目指す「コウノトリファンクラブ」は「突然の訃報に非常に驚いています。柳生会長のご尽力もあって、但馬で始まったコウノトリ野生復帰の取り組みにより、いまや全国でコウノトリの飛来が確認されるまで広がっています。心より感謝申し上げるとともに、安らかなるご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。

同クラブはその役目を果たしたとして22年度での解散が決定しており、柳生さんもその協議に参加していたという。野鳥を愛した柳生さんは、同クラブの活動も見届けて旅立っていた。