多国籍6人組ガールズグループ「LE SSERAFIM」(ル セラフィム)が2日、ミニアルバム「FEARLESS」でデビューした。

同グループは、BTSが所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」初のガールズグループ。すでに世界中の視線を集めている。韓国の「ハントチャート」では、発売当日に17万6861枚の売り上げを記録。初日売上枚数としては、歴代ガールズグループのデビューアルバム1位となった。そしてデビューわずか2日間で、歴代ガールズグループデビューアルバム初動(発売日から1週間のアルバム売上枚数)1位の記録を塗り替えた。

注目度は高く、デビュー前から“レベルの違う”という装飾語を贈られた。その期待に応えるかのように記録連発のデビューとなっているが、筆者の注目はKAZUHA(18)だ。

身長170センチで、手足が長い抜群のスタイルを持つ。加えて、清楚(せいそ)なビジュアル。幼少期から15年間習ったバレエを生かした大きなダンスも強みだ。まだまだベールに包まれた存在だが、ステージ上では存在感が爆発していた。

デビュー前にYouTubeなどで見た映像では、サバサバしたクール系という印象だったが、2日のデビューショーケースでは、最初の入場の段階で「あれ?」と衝撃を受けた。透明感に驚いた。

トークの場面では、少し遠慮がちに話していた印象だ。最初のあいさつでは、韓国語で「15年間バレエをしていて、Kポップの魅力にはまってアイドルを夢見ることになりました。このように良いメンバーに出会い、デビューへの夢をかなえられて幸せです。これからも頑張ります」と話した。

最近までオランダでバレエを習うなど、ユニークな経歴も持つ。目標に向かって突き進む力は、確実に持っている。目力を感じた。ショーケースで披露した「Blue Flame」では、立ったままの状態で足を高くあげ、ほぼ180度の美しい開脚を披露した。力強いダンスでも、バレエで培った柔軟性を生かし、観客をくぎ付けにした。歌では、ラップパートも担当する。

同グループには、HKT48、IZ*ONEに続き、3度目のデビューとなったSAKURA(宮脇咲良=24)も所属する。これまで10年以上第一線で活躍し、世界中の視線を集めていたSAKURAとは違い、KAZUHAに関する公式な情報は、デビュー前には少なかった。だからこそ、パフォーマンスを含め、驚きが大きかったのかもしれない。他にどんな魅力や、ポテンシャルを秘めているのか。非常に気になる存在だ。【佐藤勝亮】