NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が20日、放送批評懇談会が選定する4月度のギャラクシー賞月間賞を受賞した。

同賞は日本の放送文化の質的な向上を願い、テレビ、ラジオ番組、関係者を顕彰するもので、今年で59年の歴史を誇る。毎年4月1日から1年間を審査対象期間としており、各月の月間賞受賞作品と応募作品の中からテレビ、ラジオ、CM、報道活動の4部門に分けて大賞を選出している。

NHK連続テレビ小説では、過去に2011年度(第49回)の「カーネーション」、2013年度(第51回)の「あまちゃん」がテレビ部門の大賞に輝いている。今回の月間賞の受賞で、「カムカムエブリバディ」が朝ドラ3度目の大賞となるかどうか注目だ。

「カムカム-」は21年11月1日から22年4月9日までに放送。選考理由では「物語の面白さを堪能させてくれる藤本有紀の脚本が見事」と評価された。「上白石萌音、深津絵里、川栄李奈もそれぞれ好演で最後まで楽しませてくれた。『女性の一代記』という王道的な側面もありながら、三代100年というアイデアによってその王道が巧みにアップデートされた」とし「歴代朝ドラの引用など、メディア史的な観点からも興味深い作品だった」と絶賛された。