森山直太朗(46)が5日、20周年記念ツアー「素晴らしい世界」の初日公演を、東京・吉祥寺のライブハウス「曼荼羅」で行った。

「全国一〇〇本ツアー」と銘打って行われるツアーで、初日は、井の頭公園などメジャーデビュー前にストリートライブを行っていたゆかりの地・吉祥寺で開催。また座席数はたったの25席、オンライン視聴も500人のみという超レア公演となった。

初日は原点回帰の意味を込め、全て森山1人による弾き語りで行われた。「日々」「カク云ウボクモ」「花」「pupa」を続けて歌唱すると、森山は「ごあいさつ遅れました、森山直太朗です!」とあいさつ。吉祥寺での思い出話を語りながら、デビュー前の楽曲「ソフィー」「ポロシャツ」を披露した。さらに初期のアルバムから「マリア」などを歌唱し、当時を知るファンを喜ばせた。

ステージ後半では最新アルバム収録曲の「boku」「君は五番目の季節」でファンのハミングと一体になり、新曲「素晴らしい世界」をピアノの弾き語りで熱唱。新旧織り交ぜた楽曲の数々に、涙を流すファンもみられた。

森山は、ツアー初日公演を「曼荼羅」で迎えられたことについて「とても有意義な時間だった」としみじみ。演奏された全16曲はこの日のためだけのセットリストで、ファンにとっても特別な一夜となった。

ツアーは全100公演を実施予定で、前編は弾き語り、中編はブルーグラスバンド、後編はフルバンドと異なる演奏形態で行うことが発表されている。前編は、5日の吉祥寺から7月30日の鹿児島・奄美まで18公演を行う。