全米チャート「ビルボード200」で1位を獲得した、韓国の8人組ボーイズグループStray Kids(ストレイキッズ)が19日、東京・代々木第一体育館で、世界11都市21公演を巡る大規模ワールドツアーの日本公演「Stray Kids 2nd World Tour “MANIAC” in JAPAN」を開催した。

ペンライトが緑、赤に-。会場のボルテージはマックスだ。盛大拍手の中、8人が登場。今年3月に韓国で発売したミニアルバムのリード曲「MANIAC」でオープニングを飾った。同ミニアルバムは、米ビルボードのメインチャート「ビルボード200」で、K-POP史上3組目の1位を獲得した。

一息つく間もなく、今度はメインステージの左右に、自在に動く大きな8本のクモの足が登場し「VENOM」へ。真っ黒な衣装に身を包んだメンバー8人が縦1列に並び、ダンスパフォーマンス。クモの胴体を表現し、ステージ左右の8本の足と合わせ、大きな1匹のクモを表現した。

ワールドツアーの日本公演は、11日の神戸ワールド記念ホールからスタート。来日公演は、2019年12月3日に代々木第一体育館で開催したライブ以来、約2年7カ月ぶり。20年3月の日本デビュー後は、初の来日公演となった。リーダーのバンチャン(24)は日本語で「はい、日本デビューして、2年3カ月がたちました。しかも、代々木にはデビューショーケース以来、2年半ぶりです。久しぶりですね」とあいさつ。

続けて他のメンバーを「今日めっちゃ緊張していますが、メンバーのみんなは大丈夫ですか」と優しく心配。だが、緊張で日本語がたどたどしくなり、メンバーからすぐさま「僕たちは大丈夫ですよ」と“心配返し”され、会場を笑いに誘った。そして他のメンバーもそれぞれ「STAY(ファンの通称)会えてうれしいです!」「長い間会えなかったけど、代々木でパワーもらっています!」など、久しぶりの再会を喜んだ。

チャンビン(22)は「まだまだSTAYに聴かせたい曲があります。これからも楽しみにしていてください。どこに出しても恥ずかしくない、自慢のアーティストでいられるように、最高の曲を作り続けます」と誓った。ハン(21)は「長い期間リモートでしか会えなくて、直接会えるのが夢のようです。さらに成長して戻ってきます」。リノ(23)は「久々に東京にきて楽しい時間をすごしています。おいしい物も沢山食べましたよ。逆に僕が元気をもらいました。これからも沢山のSTAYに会いに行くからまっていてくださいね」と話した。

バンチャンは「みなさんが頑張って会いに来てくださったので、僕たちも全力で歌って踊りました。皆さんと同じ空間で、同じ空気を吸いながら同じ感情を共有できて、めっちゃホンマにうれしいです。次はアメリカツアーが始まります。沢山応援してください」と呼び掛けた。

ライブは約3時間10分。22日にリリースする日本セカンドミニアルバムのリード曲「CIRCUS」など、全26曲を披露。息のあったパフォーマンスでSTAYを魅了した。【佐藤勝亮】