覚醒剤を使用したなどとして、覚醒剤取締法違反(使用、所持)などの罪に問われた、KAT-TUNの元メンバー田中聖被告(36)に、名古屋地裁は20日、懲役1年8月(求刑懲役2年)、執行猶予3年の判決を言い渡した。

起訴状などによると、1月30日に名古屋市のホテルで覚醒剤約0・16グラムを所持したほか、2月24日ごろに同市のホテルで覚醒剤を使い、同日に所持容疑で逮捕された際、覚醒剤などを所持したとしている。当初は調べに対し「分からない」と否認。しかし、その後に自身のものであることなどを認め、3月25日に拘留先の愛知県警中署から保釈される際には黒のスーツ姿で「申し訳ありませんでした」と10秒ほど頭を下げた。

その直後の同27日には自身のYouTubeチャンネルを更新してあらためて謝罪。「このたびは、関係者各位、そして、普段応援してくださっているファンの皆様に多大なる心配、そしてご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした」と語り、「例えどんな理由があろうとも、してはいけないことをしてしまったという事実は、決して許されるべきではないと思っております。今回、大切な人たちを裏切り、傷つけてしまったのは、家族や音楽やライブハウスやイベントでもなく、あくまでも自分自身の弱さ、甘えだと思っております。きちんと背負って償っていこうと思っています」と、言葉を選びながら思いを語った。

田中被告は17年5月にも都内で大麻を所持していたとして大麻取締法違反の疑いで逮捕されたが、その後、釈放され不起訴処分になっていた。